澁谷工業、合計4工場を建設、総額175億円投資

・2025年7月より順次着工

 澁谷工業(石川県金沢市)は8月9日、受注増加への対応として、ボトリングシステムおよび医療機器の生産工場設備の強化を図るため、PETボトル飲料用無菌充填システムの部品加工と組立を行う工場、および人工透析システムの製造を行う工場など合計4工場を建設することを決定したと発表した。2025 年7月より順次着工を開始し 2027 年1月にはすべて竣工する予定。建設費用は、土地、工作機械、付帯設備等も含め約175億円を見込んでいる。

 澁谷工業は、ダントツ製品で顧客の繁栄を支援し、生活に不可欠な業界の製造を支えるリーディングカンパニーとなることをビジョンに掲げている。今回の工場建設は、グローバル市場における人々のより豊かな生活のための地球環境に優しい生産活動やQOL向上をめざす顧客のイノベーションをサポートし、当社のテクノロジーとパートナーシップを通して、幸福な社会の達成に貢献していく。

■新工場計画は以下のとおり。

①「森本テクノパーク新工場(仮称)」は、金沢市より金沢テクノパーク内で新たに取得予定の土地に、最新技術のボトリングシステムの部品加工および組立を行う工場を建設するもの。

②「森本第3機械工場」と③「能美第2機械工場」は既存の敷地内にそれぞれ増設するもの。
 サプライチェーンのDX化や部品加工の合理化に加え、新しい製品組立手法を導入したスマート工場の構築を計画しており、今回の各工場建設により生産能力は約30%の向上が可能となる。
 環境に優しく省エネルギーや自動化などを促進する無菌充填システムの新製品の生産とともに、メンテナンス部品供給の増強を通して、需要の拡大と顧客のニーズに迅速に対応し、さらに高品質な製品を提供すべく努めていく。

 ④「医療機若宮工場B棟」は、2階建ての既存棟を解体し4階建ての工場を新たに建設するものであり、ロボット技術の導入など自動化による生産効率の向上も併せて約50%の増産を可能とし、安全品質の医療機器をグローバル展開していく予定。

<各工場の概要>
工場名/(住 所) 延床面積/建設費用/工期/着工予定/竣工予定 

① 森本テクノパーク新工場(仮称)/(金沢市北陽台1丁目1番3) /14,986㎡ /91億円(土地取得費含む)/2025年9月/2026年12月

② 森本第3機械工場/(金沢市北陽台2丁目4番1) /2,644㎡ /13億円 /2025年7月 /2026年 6月

③ 能美第2機械工場/(能美市福島町に151) /5,430㎡ /38億円 /2025年7月 /2026年 6月

④ 医療機若宮工場B棟/(金沢市若宮2丁目72番地) /8,780㎡ /33億円 /2025年7月 /2027年 1月

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