JFEエンジニアリング(東京都千代田区)は8月9日、中南米・カリブ地域に位置するニカラグア共和国の運輸・インフラ省から「リオ・ブランコ-シウナ間橋梁・国道整備事業」を受注したと発表した。
同国は、経済発展に不可欠である社会資本が未だ十分に整備されておらず、悪天候や地形的な困難による交通制限が課題となっており、安全且つ効率的な輸送手段の構築が急務。特に、事業の対象である北カリブ海自治地域は、同国内の中でも道路交通網の整備が遅れている。
工事は日本国政府の円借款事業としてカリブ海自治地域と首都マナグアを結ぶ国道21B号線のうち、老朽化が進むムルクク橋梁の新設(旧橋は継続して使用)及び、アクセス道路整備を行うもの。これにより、周辺地域の産業や観光業の振興が期待されるとともに、地域住民の利便性向上や経済活動の活性化だけでなく、緊急時の救助活動の改善や、地域間の連携強化など、幅広い分野において発展に貢献することが期待されている。
また工事では、将来の維持管理の負担を低減する目的から、耐候性鋼材を用いた鋼桁の他、さび安定化補助処理剤など優れた本邦(日本)技術が採用されており、長期間メンテナンスフリーでの供用が可能。JFEエンジニアリングは、耐候性鋼材を用いた鋼トラス橋工事として、バングラデシュ人民共和国の2,550mにも及ぶジャムナ鉄道橋の架設を昨年度に完了させたほか、諸外国を含めた建設技術や施工実績が高く評価され、今回の受注に至った。
今後もJFEエンジニアリングが有する技術力を最大限に活用し、リオ・ブランコ-シウナ間橋梁・国道整備事業を完遂することで、中南米・カリブ地域の一層の経済発展に貢献していく。
<工事概要>
工事名称:リオ・ブランコ-シウナ間橋梁・国道整備事業
施工場所:ニカラグア共和国ムルクク市内
発注者 ニカラグア共和国 運輸・インフラ省
設計・施工監理:株式会社 オリエンタルコンサルタンツグローバル
契約金額:約34.6億円
工期:着工後24ヶ月
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