㈱荏原製作所(以下:荏原)は8月7日、国土交通省北海道開発局が建設する共立排水機場(以下:本機場)ポンプ設備2台の新設工事を受注したと発表した。
■背景
本機場は、北海道北見市の農業地帯に位置している。本地域では小麦、たまねぎ、てんさい、じゃがいもなどを組み合わせた農業経営が展開されている。地域のインフラ施設として1990年代に排水機場や排水路の整備が完了し、排水性が改善され農作業の効率化が図られた。しかし、近年の降雨量の変化により排水能力の不足が見られることや、経年的な施設の劣化や設備の維持管理に費用を要する状況により、湛水被害に向けた対策が求められている。
■概要
荏原が受注した工事は、排水用ポンプ2台の他、駆動設備や監視制御設備などのポンプシステム一式の製作・据付を行うもので。本機場にポンプシステムを納めることで、農業生産性の向上や、営農経費削減に貢献する。
<工事諸元>(抜粋)
横軸斜流ポンプ:1000HZGE型
Φ1000㎜✕2.25ⅿ3/sec✕6.5m
2台
工期:令和6年(2024年)7月5日~令和8年(2026年)8月31日
施工場所:北見市常呂町共立6-1地先
■今後の展開
荏原が掲げる長期ビジョン「E-Vision2030」では、「地球にやさしい社会、安全・安心に過ごせる社会インフラ、水や食べるものに困らない世界」を支え、「持続可能な社会づくりへの貢献」を目指す。
荏原グループは、長期ビジョンと中期経営計画に基づいてESG重要課題に取り組むことで、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、企業価値のさらなる向上を図っていきます。