大塚製薬工場、プレフィルドシリンジ製剤の安定供給に寄与する新工場MP-PSを設立

 ㈱大塚製薬工場(徳島県鳴門市)は7月29日、自社の松茂工場敷地内(徳島県板野郡松茂町)に、プレフィルドシリンジ(薬液充填済み注射器)製剤(以下「本製剤」)の新工場MP-PSを設立すると発表した。

 プレフィルドシリンジ製剤とは、治療に必要な薬液がプラスチック製のシリンジ型薬剤容器(注射器)にあらかじめ充填されたキット製剤であり、薬剤調合操作を必要とせず、薬剤名も表示されていることから、「医療現場の効率化」や「薬剤の取り違え・誤投与などの医療事故防止」「異物混入・細菌汚染の危険性軽減」などの事故防止・安全性向上に寄与する製品として医療現場で使用され、年々その需要が高まっている。

 同製剤は、現在、大塚製薬工場の子会社である㈱ジェイ・オー・ファーマ(島根県出雲市)で製造しており、新工場では、ジェイ・オー・ファーマが培ってきた製造技術に大塚製薬工場の最新技術を掛け合わせ、合理化された高性能な製造ラインの構築に努めていく。新工場の稼働により、安定供給体制の強化および生産拠点の分散化による災害時のリスク低減に寄与するものと期待している。

<工場概要>
名称:松茂工場 MP-PS
所在地:徳島県板野郡松茂町豊久字豊久開拓139-1
建物構造:鉄骨造平屋建
延床面積:2,600㎡
生産品目:医療用医薬品(プレフィルドシリンジ製剤)
稼働開始:2025年4月(予定)

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