ファナック、欧州向け仕様のロボカット製品(ワイヤ放電加工機)の出荷を再開

 ファナックは7月29日、欧州向け仕様のロボカット製品(α-C400iC及びα-C600iC)について出荷を再開するとともに、出荷済みの欧州向け仕様のロボカット製品(α-C400iC 及びα-C600iC)にも同様の対策を開始すると発表した。

 ファナックが製造・販売するロボカット製品 (ワイヤ放電加工機) について、 欧州の EMC指令に基づく整合規格に適合していない態様で試験が行われていた疑い があることが判明、欧州向け仕様の出荷を停止していた。

 今回、出荷を停止していたロボカット製品の欧州向け仕様の現行機のうちα-C400iC及びα-C600iCの各機種について、特別調査委員会による調査と並行して、ファナックで独自に欧州の EMC 指令に基づく整合規格に適合する態様で現行機の EMC 試験を実施したところ、当該現行機からのノイズについて、整合規格に定める限度値を超える値が一部測定された。これに対して、ファナックで一定の対策を講じることで、当該整合規格の限度値以内となり、EMC 指令への適合性が確認でき、7 月 26 日に適合性評価の公認機関から EU 型式審査証明書を受領したことから、当該対策を施した。

 なお、特別調査委員会による今回の疑義に関する調査、原因究明及び再発防止策の検討等は現在進行中。特別調査委員会より調査報告書を受領した際は、ファナックは速やかに開示し、さらに必要な対応を行っていくとしている。

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