ハウス食品、福島県に業務用レトルト食品の新工場、工場建設と運営に向け生産会社を設立

 ハウス食品グループ本社(東京都千代田区、大阪府東大阪市)は7月31日、福島県福島市に、 「ハウス食品グループ東北工場」を建設することを決定し、工場建設と運営に向け生産会社を設立したと発表した。新工場は業務用レトルトカレーを主とする生産拠点として、2026 年6月の稼働を予定している。

 ハウス食品グループは、2024年4月にスタートした第八次中期計画において“「食で健康」クオリティ企業への変革<第二章>グローバルなVC(バリューチェーン)構築で成長をめざす”をスローガンに、新たなビジネスチャンスを掴み収益力を強化していくことをテーマとして掲げている。そのなかでも「スパイス系バリューチェーン」のスパイス・カレー類の製品を中心とする業務用事業は成長ドライバーのひとつと位置づけており、2023 年4月にハウス食品の業務用事業を同社から切り離し、ギャバンと統合させることで、新生ハウスギャバンが事業を開始している。業務用事業に適したビジネスモデルを構築することで成長を加速させ、将来は売上高500億円以上、営業利益率10%以上の達成をめざしている。

 近年、業務用レトルト食品の需要は外食産業における食ニーズの多様化や人手不足を背景に高まっており、これからも大きな成長が見込まれる。今後ますます広がっていく多様な顧客のニーズに柔軟かつ迅速に応えるべく、同社グループは多品種変量の新製法を導入した業務用レトルト食品の新工場を建設する。新製法の導入により、製品開発・営業・生産まで一貫してスピーディーに対応できる体制を構築することで、個別ニーズへの提案力向上や生産性の向上につなげて事業拡大および収益力強化を進めていく。

 なお、新工場の運営にあたっては、新会社「ハウス食品グループ東北工場株式会社」が、同社グループの業務用レトルト事業の競争優位性構築をともに進めてきたサンヨー缶詰からの吸収分割によりレトルト食品等製造事業を承継し、より一層強固な生産体制を構築していく。

 ハウス食品グループは、培われたスパイスやカレー等の技術や研究を活かして安全・安心で価値ある商品・サービスを提供し続けることで、顧客のグッドパートナーをめざす。

<新工場概要>
名称:ハウス食品グループ東北工場
所在地:福島県福島市
着工・稼働年月:着工 2024 年7月、稼働2026 年6月(予定)
生産品種:レトルト食品、成型容器食品、ペースト調味料
建屋概要:敷地面積30,956 ㎡、建築面積(製造棟のみ)6,004 ㎡
設備投資額:68 億円

<新会社概要>
名称:ハウス食品グループ東北工場株式会社
設立:2024 年7月
資本金:50 百万円
出資比率:ハウス食品グループ本社株式会社 100%
事業内容:加工食品の製造業(レトルト食品、成型容器食品、ペースト調味料)
代表者:岡本 雄一

 ニュースリリース