三井住友建設鉄構エンジニアリング、香川県観音寺市に進出

 香川県は7月24日、三井住友建設鉄構エンジニアリング(千葉市美浜区)との工場等の建設等に関する協定締結式を7月30日に開催すると発表した。

 同社は、鋼製橋梁のほか、浮桟橋や浮防波堤など、沿岸部で用いられる構造物の製作や現地据付けを主事業としている。このうち、浮桟橋や可動橋、沿岸部での工事に用いる基礎構造物(ケーソン、ジャケット)について、岡山県、千葉県、大分県の工場を集約し、より高品質な製品を効率的に生産・管理できる体制を構築するため、埋立地への立地を決定したもの。

 香川県では、企業誘致のアクションプランである「せとうち企業誘致100プラン」を策定し、新たな雇用の創出や地域経済の発展に向けて、戦略的な企業誘致を進めている。今回、観音寺港三本松地区公有水面埋立地の分譲について、公募の結果、三井住友建設鉄構エンジニアリングに、申し込みのあった区画を分譲することになった。

 当該埋立地については、2021(令和3)年度に、先行して埋立てが完了した2区画を同社に分譲済みであり、すでに当該地には工場が稼働しているが、2023(令和5)年度に埋立てが完了した隣接する1区画を分譲する。今回の協定は、この3区画全てについて締結する。

<分譲地及び工場の概要>(2021年度と2024年度の合計)
位置:香川県観音寺市凪瀬町26番 (2024年度契約)、香川県観音寺市凪瀬町18番1及び2(2021年度契約)
面積:10,294平方メートル(2024年度契約)、15,620平方メートル(2021年度契約)、計 25,914 平方メートル
建築内容:コンクリート定盤、ジブクレーン、事務所棟、倉庫等
投資総額:約20億円(うち土地代 約2億6,000万円)
雇用見込:10~20人
操業開始:2026年9月予定 ※ 2021年度の分譲地は2023年度末から稼働中

<協定を締結する企業の概要>
本社:千葉県千葉市美浜区中瀬二丁目6番地1 WBGマリブイースト棟29階
設立:1974年2月20日
代 表 者:代表取締役社長 德田 紳二
資 本 金:4億円
従 業 員:311人
事業内容
1 橋梁、タンク等各種鋼構造物及びコンクリート構造物の設計、製作、据付、解体工事及び補修・補強工事

2 浮桟橋、浮防波堤、各種浮体構造物、ケーソンその他海洋構造物の設計、製作、組立、据付工事及び補修工事
3 クレーン、重量物運搬車輌その他運搬・荷役用機械の設計、製作、組立工事及び据付工事
4 土木、建築、上下水道、工業用水道に関わる設計、工事及び工事監理
5 前各号に関わる構造物の調査・点検・診断、設計、解体、補修・改造工事の工事、工事監理及び保守管理

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