アイチコーポレーション、24年4〜6月売上は20%増の127億円、売上・利益とも概ね期初に想定していた範囲

・24年度予想580億円 (9.2%増)は据え置き

 ㈱アイチコーポレーションが7月26日に発表した2025年3月期第1四半期(4〜6月)の経営成績によると、売上高は前年同期を21億40百万円(20%)上回る127億46 百万円となった。営業利益は前年同期を2億56百万円(35%)上回る9億85百万円、経常利益は前年同期を2億51 百万円(27%)上回る11億88百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期を1億67百万 円(25%)上回る8億31百万円となり、売上・利益とも概ね期初に想定していた範囲で推移した。

■経営成績の概況
 第1四半期におけるわが国経済は、日銀のゼロ金利政策の解除もあり、企業収益の改善、設備投 資や雇用・所得環境が改善するなど、経済・社会活動の正常化が進み、 緩やかな景気回復基調で推移した。
一方、長期化するウクライナ情勢、中東地域を巡る地政学的リスクの高まり、為替変動、原材料価格の値上げの 様相および中国経済の悪化等、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いている。

 同社グループを取り巻く環境は、前期に発生したトラックマウント式高所作業車用シャシの認証問題が 一段落したものの供給課題の継続、原材料価格やエネルギーコスト高騰の影響も継続していることから、引き続き大変厳しい経営環境で推移した。

 この様な状況の中、サービス事業においては、予防整備提案等の積極的な展開等の活動をすすめたが、対前期比で減少した。特装車の売上については、トラックマウント式高所作業車用シャシの認証問題の解決による前期繰越の売上もあり、対前期比で増加し、売上全体では増益となった。

■セグメントごとの経営成績
(特装車)
 特装車売上高は前年同期を25億6百万円(34%)上回る99億48百万円となり、売上総利益は前年同期を3億55百万円 (31%)上回る14億94百万円となった。 これは主に、 電力業界向けの売上が増加したことによるもの。

(部品・修理)
 部品・修理売上高は前年同期を3億54百万円(12%)下回る26億60百万円となり、売上総利益は前年同期を55百万円 (6%)下回る9億7百万円となった。これは主に、修理による売上が減少したことによるもの。

(その他)
 その他売上高は前年同期を11百万円(8%)下回る1億37百万円となり、売上総利益は前年同期を2百万円(8%)下回 る33百万円となった。

 アイチコーポレーション2025年3月期第1四半期データ

■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

 2025年3月期通期の業績予想につきましては、2024年4月23日に公表いたしました業績予想から変更はありませ ん。

 2025年 3月期の連結業績予想については、以下の2024年4月23日に公表値を据え置いた。

 売上高580億円(前年度比9.2%増、営業利益71億円(同12.0%増)、経常利益76億円(同8.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益56億円(同6.3%増)。

アイチコーポレーションの2025年3月期第1四半期決算短信

決算参考資料