森永製菓、米国に第2工場建設「HI-CHEW」の生産体制を強化

 森永製菓(東京都港区芝浦)は7月16日、米国における「HI-CHEW」(ハイチュウ)生産体制強化のため、森永アメリカフーズでの第2工場建設を決定したと発表した。

 森永製菓グループは、企業理念のもと、持続可能な社会の実現に貢献しつつ中長期的な成長を遂げ、企業価値を高めていくため、2030年に向けた長期経営計画「2030経営計画」を推進している。また、「2024 中期経営計画」(2024年度~2026年度)を本年5月に発表し、「2030経営計画」達成をより確実なものとするための2ndステージと位置づけ、キーメッセージを「飛躍に向けた成長軌道の確立」と定めた。同時に、2021中期経営計画期間(2021年度~2023年度)において米国事業が大きく伸長したことを受け、2030年における海外売上高目標を大幅に引き上げた。米国をはじめ「HI-CHEW」を中核としたグローバル戦略を加速すべく、経営資源を集中させていく。

 米国における「HI-CHEW」は、様々な販売の取り組みやブランド認知拡大の施策により、2018年度より毎年20%を超える著しい成長を遂げ、2023年度の米国事業の売上高は約190億円の規模となった。

 米国のノンチョコレートキャンディ市場※1は今後も継続した成長が予測されているなか、「HI-CHEW」は市場を上回る成長を見据えている。一層の販売努力やマーケティング活動、魅力的な商品開発を推し進めるうえで、生産拠点の増強による安定した商品供給が必要と判断し、今回の決議に至った。

 森永アメリカフーズは、2015年より操業を開始し、米国における「HI-CHEW」の生産拠点としての役割を担っている。同工場の敷地内に米国第2工場を増設し、「HI-CHEW」製造ラインを新設することにより、供給体制の強化と生産効率化を推進する。

<森永アメリカフーズ(株)第2工場概要>
所在地 :米国ノースカロライナ州オレンジ郡メベイン市
工場規模:鉄骨造 延床面積12,322㎡
投資額:約136百万US$(建物・製造設備等、約196億円)
工事着工:2024年10月(予定)
竣工 :2026年 6月(予定)
稼働開始:2027年 1月(予定)
※1 グミ、ソフトキャンディ、ハードキャンディ、錠菓、キャラメル等のキャンディ類の市場

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