日揮、新設エンジニアリング拠点設立に向け長崎県に立地の申し入れ

 日揮ホールディングスは7月17日、国内EPC事業会社である日揮が、エンジニアリング拠点の新設のため、2024年6月26日に長崎県へ立地の申し入れをしたと発表した。

国内においては、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて低・脱炭素分野、資源循環分野における設備投資が増加し始めている。低・脱炭素分野、資源循環分野におけるプラント・設備の多くは、既設設備や遊休設備を改造・転用して設置されるため、設計リソースの確保のみならず高度な設計技術が必要となる。

 日揮はこれまで、国内エンジニアリング拠点として、2009年に岩手県盛岡市に㈱プラントエンジニアリング盛岡を設立し、本社の設計業務を補完する取り組みを行ってきた。今後、国内での低・脱炭素分野や資源循環分野での案件増加に対応していくため、新たなエンジニアリング拠点の設置を検討し、このたび長崎市が最適との判断に至った。

 長崎は、世界遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」に代表されるように、歴史的にモノづくりが盛んな地域であり、長年鉄鋼・造船などの重工業の拠点として栄えてきた土地。このため、鉄鋼・造船産業の設計業務に携わってきた協力会社やエンジニアの協力を得ながら、低・脱炭素や資源循環分野を含むエンジニアリング業務を遂行できると考えている。将来的には同エンジニアリング拠点を法人化(エンジニアリング子会社化)することも視野に入れ検討していく。

 日揮は、長崎へのエンジニアリング拠点の設置を通じて、地域産業の発展、そして脱・低炭素社会の実現に貢献していく。

<立地概要>
事業所名:日揮株式会社 長崎事務所(仮称)
立地場所:長崎市内(予定)
事業内容:国内における各種プラント・施設の設計・調達事業
開設年月:2024年11月(予定)
雇用計画:5年間で8名(予定)

 ニュースリリース