日立建機、フリートマネジメントシステム「Solution Linkage CONNECT」を開発、北米から提供開始

 日立建機は7月16日、多くの建設機械を保有する中大規模の建設・土木業の顧客とレンタル会社向けに、フリートマネジメントシステム「Solution Linkage CONNECT(ソリューション リンケージ コネクト)」を開発し、7月15日より、独自展開を加速する北米市場から提供を開始したと発表した。

 顧客は、経営者から現場担当者まで、スマートフォン、タブレット、パソコンから簡単にSolution Linkage CONNECTにアクセスして、異なる施工現場で稼働する建設機械を効率的に管理することができる。Solution Linkage CONNECTはさまざまな言語に対応しており、今後、提供地域は欧州、大洋州をはじめとして、順次拡大していく予定。

 北米の中大規模の建設・土木業の顧客は数百台を超える建設機械を保有し、複数の建設現場を同時に施工している。多数の建設機械を管理・運用するために、複数のメーカーの管理システムを使用する必要があり、管理工数の増加や作業効率の低下といった課題を抱えている。

 日立建機グループは、2022年3月より、米州全域で自社のネットワークを通じて、新車販売からバリューチェーン事業までの独自展開を開始している。これまでも、機械の稼働データに基づいて遠隔監視で建設機械を見守るサービスソリューションConSiteを通じて、顧客のライフサイクルコストの低減に寄与してきた。ConSiteは顧客の保有機械を1台単位で個別に管理しているが、顧客が、より簡単・効率的に保有機械全体を管理・運用できるように「Solution Linkage CONNECT」を開発した。

 Solution Linkage CONNECTは、顧客の保有機械の稼働データを集計し、保有機械全体・工事のプロジェクト・施工現場単位でグループを作成し、ダッシュボードで稼働状況を視覚的に分かりやすいグラフや表で表示、管理・分析することができるシステム。経営者から現場担当者まで、スマートフォン、タブレット、パソコンから必要な情報を効率的に閲覧することができる。現時点では、このシステムは日立建機製の建設機械を対象としているが、ISO準拠のテレマティクスデータを利用するため、将来的には、顧客が保有する日立建機以外の建設機械も管理できるようにする予定。

 日立建機グループは、今後も、顧客の声に寄り添い、革新的なソリューションの提供を進めていく。

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