日本国土開発(東京都港区)は7月11日、福島県南相馬市で事業化を進めている機能性吸着材製造工場について、同日、起工式および安全祈願祭を執り行ったと発表した。
■素材面からインフラリニューアル市場に参入
日本国土開発が保有する機能性吸着材は、鉄筋コンクリート構造物の劣化防止、長寿命化において高い性能を有している。日本国土開発では鉄筋コンクリート構造物のリニューアルプロジェクトを推進しており、インフラリニューアル市場での活用に向けて製造工場を建設する。
現在、インフラリニューアル用途では、この機能性吸着材をエポキシ樹脂に混合して錆防止、ひび割れの補修材などの塩害劣化対策で用途展開をしているが、今後は塗料や止水材などの化学的浸食対策での展開も検討しており、その他の用途開拓も進めていく方針。
この事業は経済産業省の「自立・帰還支援雇用創出企業立地補助金(第八次公募)」に採択されており、雇用の創出などによる地域活性化を目指し、南相馬市在住者5人を雇用する。
機能性吸着材製造工場は、南相馬市小高区西部運動場跡に建設され、2025年春に操業開始する予定。
<製造工場の概要>
所在地:福島県南相馬市小高区飯崎字北原51(飯崎産業団地内)
常時雇用者:7人のうち新規雇用者5人(うち南相馬市内在住者5人)
建物:鉄骨造 地上1階
敷地面積:総面積 13,729.13㎡、工場 1,141.14㎡
設計施工:㈱中里工務店(所在地:福島県南相馬市)
スケジュール:着工 2024年7月、操業開始予定 2025年春
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