三井E&S、バングラデシュ向け港湾荷役クレーン9基受注

 ㈱三井E&Sは7月11日、バングラデシュ人民共和国・チッタゴン港湾庁(Chittagong Port Authority)より、同国・マタバリ港向けに、同国向け港湾荷役クレーンでは同社初となる、岸壁用コンテナクレーン(三井パセコポーテーナ)3基、タイヤ式門型クレーン(三井パセコトランステーナ)6基の合計9基のクレーン及びその他荷役機械一式を受注したと発表した。

 バングラデシュでは、GDPの成長に伴いコンテナ貨物の需要が増加しており、今後も更に増加することが見込まれている。マタバリ港は、現在飽和状態にある既存のチッタゴン港の持つ課題である、大型船の寄港を可能にするとともに、将来の貨物需要増加への対応をめざし、日本政府の円借款による、同国コックスバザール県マタバリ地区での新規港湾整備事業として整備が進められており、今後加速する同国経済成長に大きく寄与することが期待されている。

 今回受注した、三井パセコポーテーナは、大型船の着岸に対応した同国でも最大級の岸壁用コンテナクレーンであることに加えて、地震国であるバングラデシュの地域特性に合わせ、免震装置を備えており、同国の物流拠点の発展と災害時の機能確保に貢献するもの。

 三井E&Sでは1995年の阪神淡路大震災を契機として、地震発生時の港湾機能維持の観点から、免震機能を有する岸壁用コンテナクレーンを開発してきた。今回の受注は三井E&Sクレーンの高い品質と、免震機能等の技術力が評価されたもの。

 三井E&Sはコンテナリゼーションの幕開けとともに、1967年に日本初のコンテナクレーンを神戸港へ納入以来、470基以上の三井パセコポーテーナ及び1,700基以上の三井パセコトランステーナを国内外のターミナルに納入しており、今後もクレーンメーカーのパイオニアとして高品質なクレーン並びに、ターミナルオペレーションを支援する各種システム、環境対応製品の提供を通じて、国内外の港湾オペレーションの効率化に貢献していく。

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