芝浦機械は7月12日、インド市場における自動車、IT、医療分野を中心とした射出成形機の設備投資需要増加への対応や、今後も持続的な成長が見込まれるインド市場およびその周辺諸国への販売拡大を目的に、インド・チェンナイにある海外関係会社(SHIBAURA MACHINE INDIA PRIVATE LIMITED:シバウラマシンインド)の現工場の隣接地に約40億円の投資を行い第2工場を開設したと発表した。
■新工場概要
新工場の面積は現工場の約2倍となる約16,000㎡で、最新の大型クレーン、塗装ライン、自動倉庫を完備した芝浦機械グループ最大級の工場となる。
ライン生産とセル生産のハイブリッド工程の導入や最新の生産管理システムの導入により生産効率が改善し、既存工場と合わせ射出成形機の生産能力が年間1,200台から年間4,000台と約3倍に拡大する。
新工場は超大型の射出成形機に加え、芝浦機械グループの他の製品も生産可能となるシンプルでフレキシブルな工場。また、新工場にはテクニカルセンターも併設し、最新鋭のテスト設備を設置、最新の成形技術、制御技術、IoTを活用した成形テストや、自動化、省人化を促進するシステム設計の検討も可能。加えて、Co2排出量削減等の環境負荷低減を目的とした太陽光発電設備も順次導入予定で、グリーンビルディング認証の取得も予定している。
■今後の展望
芝浦機械の射出成形機は、自動車、家具家電、医療器具、生活雑貨、玩具、筆記用具など、人々の生活基盤を支える様々な産業で活躍し、北米、中東、東・西アフリカ、アセアン地域を中心とした全世界45か国以上の国や地域で使用されている。
今回の第2工場開設によってインド国内外での販売・サービス体制をさらに強化するとともに、テクニカルセンターを通じて、顧客に最新技術を提供していく。
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