北興化学工業、岡山工場にフォトレジスト製品専用の新工場建設

 北興化学工業(東京都中央区)は7月5日、フォトレジスト製品専用の新工場、「岡山工場合成第10工場」を建設すると発表した。

 北興化学工業は、成長する半導体産業において、前工程(フォトレジスト用原料)および後工程(封止剤用硬化促進剤)における高品質の素材を提供しており、第2次3ヵ年経営計画(2024~2026 年度)において、これら成長分野への設備投資を成長戦略の柱に据えている。

 今回の計画は、電子材料分野の主力製品である KrF レジスト用原料の生産能力を増強するとともに、半導体産業が求める高品質な製品を供給するため、フォトレジスト製品専用の新工場を建設するもの。

 新工場建設により、既存工場(岡山工場合成第5工場)を加えた KrF レジスト用原料の生産能力は概ね2倍になる。また、岡山工場におけるファインケミカル事業の生産能力が約 21%増強する。

 生産能力増強に加えて営業体制を強化することにより、電子材料分野(半導体素材)を軸に、ファインケミカル事業の売上高拡大を図っていく。

<新工場の内容>
所在地:岡山県玉野市胸上 402(岡山工場内)
主要新築建屋:鉄骨造り2階建て、延べ床面積 1,432㎡
主要生産設備:反応缶7基、ストックタンク1基、精留塔など付帯設備
主要生産品目・生産能力:レジスト類製品(KrFレジスト用原料)、970t/年
設備投資額・資金調達:約 45億円(建物、設備等)、自己資金(予定)
着工時期:2025年8月(予定)
竣工時期:2026年 12月(予定)

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