日立造船のスイス子会社、デンマークのアフターサービス企業を子会社化

・欧州でごみ焼却発電プラントなどのアフターサービス事業を強化

 日立造船は7月4日、100%子会社でごみ焼却発電プラントなどの設計、建設、運営、保守を手 がける Hitachi Zosen Inova AG(スイス、以下、Inova)が、同種のプラントのアフ ターサービスなどを提供する Babcock & Wilcox Renewable Service A/S(バブコック・アンド・ウィルコックス再生サービス、デンマーク、以下、 BWRS)の株式を Babcock & Wilcox Enterprise, Inc. から取得し、子会社したと発表した。

 Inova はプラントの新設だけでなく、自社・他社問わず既存施設のアフターサービス事業を拡 大することを目指しており、今回の買収はこの戦略に沿ったもの。

 BWRS は 160 名以上の従業員を擁し、主にごみ焼却発電プラントやバイオマス発電プラントの アフターサービスやメンテナンスを手がけ、この分野では北欧の市場で高いシェアがあり、強い 存在感を示している。北欧には既設のごみ焼却発電プラントが 140 件以上あり、老朽化が進ん でいる施設が多いことから、今後、アフターサービスの需要拡大が見込まれる。

 Inova と BWRS がサービス拠点を構えている地域はほとんど重複しておらず(リリース参照)、地域的 なシナジーによる欧州全体でのアフターサービス事業強化を見込んでいる。

 今回の買収によって、Inova のアフターサービス事業部門の従業員数は 900 名以上となり、世 界 13 カ国で事業を展開することになる。

 日立造船グループは、ごみ焼却発電プラントにおける世界のリーディングカンパニーとして、今後 も欧州を含む各地の需要に応え、将来にわたって衛生的にごみを処理し、資源循環や脱炭素化、 エネルギーの安定供給に貢献できるよう努めていく。

<BWRS の概要>
名称:Babcock & Wilcox Renewable Service A/S
所在地:デンマーク ホルステッド
事業内容:ごみ焼却発電およびバイオマス発電プラントのアフターサービスやメンテナンス
設立:2021 年
従業員数:160 人以上

 ニュースリリース