丸紅は5月23日、サウジアラビア王国のAbdulaziz Alajlan Sons for Commercial & Real Estate Investment Company – Ajlan & Brosと共に、サウジアラビアのアルガット風力発電案件およびワードアルシャマル風力発電案件の2案件を受注し、Saudi Power Procurement Company(サウジアラビア電力調達会社、以下、SPPC)との間でそれぞれ売電契約を締結したと発表した。
アルガット風力発電案件は、リヤド州アルガット地区に最大出力600MWの陸上風力発電所を、ワードアルシャマル風力発電案件は、北部国境州トゥライフ地区に最大出力500MWの陸上風力発電所をそれぞれ建設、保守・運転し、SPPCに対して25年間にわたり売電を行うもので、サウジアラビアにおいて日本企業が参画する初の風力発電案件となる。
丸紅は、電力事業において、経済成長が著しいサウジアラビアを中東地域における最注力市場の1つと位置付けており、これまでもラービグ太陽光発電事業(300MW)や屋根置き型太陽光発電事業等に参画し、地域冷房事業やクリーン水素事業の開発にも取り組んでいる。今案件の受注は、サウジアラビアの旺盛な再生可能エネルギーの需要を取り込むだけでなく、丸紅の同国市場における多面的な事業の拡大にもつながる。
丸紅は、2021年3月に気候変動長期ビジョンを策定、中期経営戦略「GC2024」ではグリーン戦略を企業価値向上に向けた基本方針の一つと位置付けている。今回の案件を通じて、サウジアラビアでの再生可能エネルギーによる電力の安定供給や脱炭素化に貢献するとともに、今後もサウジアラビアを含む世界各国で、再生可能エネルギー発電事業を含むグリーン事業へ積極的に取り組んでいく。
<会社概要>
会社名:Saudi Power Procurement Company
設立:2017年
代表者:Mazin Ali Albahkali
所在地:サウジアラビア
事業内容:サウジアラビア王国内の電力調達
会社名:Abdulaziz Alajlan Sons for Commercial & Real Estate Investment Company – Ajlan & Bros
設立:1979年
代表者:Ajlan Bin Abdulaziz Alajlan
所在地:サウジアラビア、リヤド
事業内容:エネルギー・水・電力・鉱業・不動産・インフラ事業