㈱クボタは5月24日、流動性に乏しい材料の供給に強みをもつ重量式フィーダの新製品 「ファイバーエキスパート」を日本市場に投入すると発表した。プラスチック破砕品や炭素繊維、ペットボトルフレークなど、幅広いリサイクル原料を取り扱うことが可能で、同製品を通じて資源循環社会の実現に向けて貢献する。
■市場投入の背景
クボタは、さまざまな産業分野で原料を定流量供給する際に使用される、重量式フィーダに強みを持っている。製造業の効率化・自動化が世界的に進むのに合わせて、フィーダ市場は成長が見込まれており、クボタはクボタブラベンダーテクノロジーGmbh(本社:ドイツ ヴェストファーレン州)を2022年に子会社化するなど事業体制の強化を進めている。
近年、資源循環に対する意識の高まりを背景として、使用済みのプラスチック製品や炭素繊維を細かく粉砕してペレット状に成形し、原料として再度利用する「マテリアルリサイクル」のニーズが高まっている。リサイクル処理プロセスには材料供給のために重量式フィーダが組み込まれるケースがあるが、一般的に粉砕されたリサイクル原料は形状や長さが不均質であるため材料供給の精度にバラつきが出ることや、原料同士が絡みあうことで吐出不良を起こしやすいことが課題とされている。
今回日本で市場投入する新製品 ファイバーエキスパートは、リサイクル原料など流動性に乏しい原料の供給に特化した重量式フィーダ。特殊構造の排出機構を備えているため、安定して材料を供給することができ、プラスチック破砕品や炭素繊維、ペットボトルフレークなど、幅広い原料を取り扱うリサイクルプラントで使用することが可能。同製品の市場投入により、資源循環社会の実現に貢献していく。
詳細は、ニュースリリース
コメントを投稿するにはログインしてください。