日清製粉、鶴見工場に47,000トンの原料小麦サイロを増設、約100億円投資

・災害に備えた供給体制を構築し、原料小麦の更なる安定供給を推進

 日清製粉グループ(東京都千代田区)の日清製粉は5月15日、日清製粉鶴見工場(川崎市川崎区)の敷地内に、収容力47,000トンの原料小麦サイロを増設することを決定したと発表した。

 この数年、国際情勢の影響を受けて食を取り巻く環境の変化が激しい中、日本における食料安全保障が課題となっており、日清製粉が使命としている主要食糧である小麦粉の安定供給の重要性は益々高まっている状況。このような環境において、原料小麦の保管能力の増強は、日清製粉が構築している持続可能な安定供給の基盤を更に強化するために不可欠となっている。日清製粉の基幹工場である鶴見工場は大消費地である首都圏及び関東・東北へ小麦粉を出荷する日本最大の臨海大型工場であり、大型穀物本船の接岸が可能な自社の専用岸壁と原料小麦サイロも有している。

 今回、新たに原料小麦サイロを増設することで、日清製粉がこれまでに培ってきた技術により、省人化や効率化を図るとともに、自然災害に備えた供給体制を更に強固にするため、従来以上に需要に即した原料小麦の確保と保管、及び安定供給を推進していく。

<工事概要>
増設収容力:47,000トン
着工:2025年5月予定
完工:2028年予定
投資額:約100億円

<日清製粉 鶴見工場の工場概要>
所在地:川崎市川崎区大川町3-1
生産能力:一日当り原料小麦挽砕能力 2,150トン

 ニュースリリース