横浜ゴム、三島工場のモータースポーツタイヤ生産能力を増強

 横浜ゴム(神奈川県平塚市)は5月14日、三島工場(静岡県三島市南二日町8番1号)の18インチ以上のサイズのモータースポーツタイヤ生産ラインを拡張すると発表した。投資額は約38億円で、生産能力を現状比135%まで引き上げる。拡張する生産ラインは2024年第3四半期に着工し2026年末より生産を開始、2027年第3四半期からのフル稼働を計画している。

 横浜ゴムは国内外のモータースポーツ市場において高性能タイヤ「ADVAN(アドバン)」の拡販を進めており、その高い市場評価を背景に増加する受注に対し慢性的に供給が不足、また今後さらなる需要増加も期待されることから今回の拡張を決定した。拡張により、モータースポーツ市場で高い評価を得ている「ADVAN A052(アドバン・エイ・ゼロゴーニ)」などの販売拡大を予定。

 横浜ゴムは2024年度から2026年度までの新中期経営計画「Yokohama Transformation 2026(YX2026)」(ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーロク)のタイヤ消費財戦略において高付加価値品比率の最大化を掲げ、グローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR(ジオランダー)」、「ウィンタータイヤ」、そして18インチ以上のタイヤの拡販に取り組んでいる。また、各地域の市場動向に沿った開発・供給・販売体制などを強化する「商品・地域事業戦略」を推進している。

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