日立建機、油圧ショベルに3Dマシンガイダンス機能を後付けする「Solution Linkage MG」の販売を開始

・ICT施工を簡易に取り入れ、建設現場の生産性を向上

 日立建機は5月15日、日本国内向けに、標準仕様の油圧ショベルに3Dマシンガイダンス機能を提供する後付けキット「Solution Linkage MG(ソリューションリンケージ マシン ガイダンス)」の受注を開始すると発表した。

 3Dマシンガイダンスは3次元設計データとバケットの位置情報を比較し、その差をガイダンス(案内)する機能。対象機種は20tクラスの油圧ショベルZX200-7から開始し、順次拡大します。同キットの販売価格は450万円1。1: 消費税・取付費別

 建設業は少子高齢化を背景とする労働力不足が問題となっており、その解決にはICTやIoTを活用して生産性を高めていくことが重要。国土交通省は調査・測量から設計、施工、検査、維持管理、更新までの全ての建設生産プロセスでICTなどを活用する「i-Construction」を推進しており、特に建設機械については2022年10月からICT建設機械等認定制度*2が始まるなど、ICT建機を活用した生産性の向上は近年より一層進められている。日立建機は顧客にICT施工を活用してもらえるよう製品・ソリューションのラインアップを拡充し、調査・測量から納品までの工程をサポートするなどしてICT施工の普及拡大に取り組んできた。
*2: ICT建機および従来の建設機械に後付けで装着するICT機器を認定する制度

 同キットはICT建設機械等認定制度で認定されており、日立建機の油圧ショベルに後付けすることで、顧客は油圧ショベルをICT建機として使用することができる。油圧ショベルに取り付けたセンサから得るデータを活用して、モニタに設計図面と比較したバケットの位置・角度をわかりやすく表示しオペレータをガイダンスすることで、顧客の施工をサポートする。後付けで導入できるため、ICT施工をこれから始める顧客や、複数台のICT建機を求めている顧客など幅広い層で活用することができる。

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