㈱大真空(兵庫県加古川市 )は5月13日、新たな価値を創造するスマートファクトリーを実現し、柔軟性のある執務エリアを確保することで組織の垣根を超えたコミュニケーションの活発化を図るため、兵庫県加古川市にある中央研究所に隣接する敷地に本社工場を建設中であり、2024 年 8 月竣工予定だと発表した。
工場エリアにおいては Arkh シリーズ ※1のフルオート生産を中心に同社の未来を創造できるスマート工場を目指す。大真空は 10 年長期経営計画「OCEAN+2 戦略 ※2」により、Arkh シリーズを中心とする新製品戦略をベースに水晶デバイス業界のゲームチェンジャーを志している。また、建設中の本社工場は製品だけでなく、生産面でのゲームチェンジも見据えており、 新たな生産方式によって新たな価値を生み出す工場、当社における真のマザー工場を目指す。 環境面においては太陽光パネルの設置に加え、 ガスや石油による燃焼方式に比べ CO2 排出量の削減が可能なヒートポンプを採用し、脱炭素とともに省エネにも対応している。 さらに、環境価値電力の 100%導入を計画しており、 Scope1/Scope2 で同社初のカーボンニュートラル工場となる予定。
現在、本社/物流センター/中央研究所それぞれ別拠点に勤務するメンバーが一か所に集結する執務エリアは、パーテーションをなくしたオープンスペースとなっており、「相互信頼」や「組織の一体感」を醸成し、「コミュニケーションの活性化」を目指す。 また、DX への取り組みも加速させ、 AI 活用などにより間接業務の生産性を上げることでコストセンターからの脱却を目指す。さらに業務集中スペース、リラックススペース、Web ブースなど業務効率を促進できる、ゆとりある柔軟なオフィス空間を作り上げるとともに、太陽光の変化と照明、色温度をシンクロさせ、人の生体リズムや体内時計を整える照明システムを導入するなど、働きやすい職場環境を整備している。なお、これらは働く社員に 「余裕」をもたらし、 その余裕が生み出す新たな行動によって得られる成功体験とともに会社は成長する。そして、 最終的には経営ビジョンにも掲げる「瞳輝く社員」 の醸成に繋げたいとしている。
安心・安全に働ける環境を整えるとともに、仕事の質を向上させ、さらに付加価値の高いアウトプットを創出し、10 年長期経営計画「OCEAN+2 戦略」を達成していく。
<本社工場の概要>
名称:株式会社大真空 本社工場
所在地:兵庫県加古川市野口町水足
敷地面積:約 12,000m2
フロア面積:約 9,700m2(地上 5 階建)
竣工予定:2024 年 8 月
総工費:約 64 億円
(建屋+ユーティリティ)
CO2排出量:0 t
(参考)2023 年度 現本社 CO2排出量:106 t-CO2/年
[用語の説明]
「Arkh シリーズ(※1)」:従来製品で使用しているセラミックパッケージや導電性接着剤を使用せず、同社が独自に開発した接合技術である Fine Seal 技術により、水晶を母体とする 3 層のウエハを貼り合せる WLP(ウエハレベルパッケージ)を採用した新しい構造の水晶デバイス群。加えて、WLP を採用することで製造装置の設置面積を削減でき、フロア面積当たりの生産能力は従来品に比べ約 7 倍となるため、光熱費などエネルギー使用量の低減が可能。また、小型化・薄型化は梱包材料の削減や輸送にかかるエネルギーの削減に繋がっており、さまざまな側面から環境に配慮した製品。「OCEAN+2 戦略(※2)」:同社が 60 周年を迎えた 2019 年 11 月を機に策定した 10 年長期経営計画。
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