ミネベアミツミ、タイの工場に太陽光発電所を建設

 ミネベアミツミ(長野県北佐久郡御代田町)は5月10日、ミネベアミツミの有するタイの工場における、再生可能エネルギーの調達拡大と電気代削減・CO2排出量低減を目的に、太陽光発電事業を操業することを機関決定したと発表した。

 ミネベアミツミでは、2050年カーボンニュートラルの達成を目指しており、製造工場における使用電力の再生可能エネルギー化を推進するため、ミネベアミツミグループの様々な拠点で、太陽光発電設備の設置・稼動や、再生可能エネルギーの活用に取り組んでいる。

 なお、ミネベアミツミのタイ・オペレーションにおいては、合計16.5MWの発電能力の太陽光発電設備を工場敷地内に設置し稼働しているが、工場敷地内における太陽光発電では再生可能エネルギーの拡大に限りがあるため、今回、タイ国内に合計154MWの発電容量となる太陽光発電所を建設し、太陽光発電事業を操業することにした。

 これにより、ミネベアミツミグループ全体の使用電力の12.5%に相当する電力を再生可能エネルギーにより調達することが可能となり、約95,000トン/年のCO2排出量を削減する計画。さらに、蓄電設備を活用することで、ミネベアミツミのタイ・オペレーションで使用している電力の50%以上を、同発電所で発電した電力で対応していくことが可能になる。

 なお、ミネベアミツミグループでは、タイで操業開始予定の同発電所、ならびにタイの工場敷地内に設置稼動済の太陽光発電設備(発電容量:約16.5MW)、発表済のフィリピン国セブ工場敷地内の太陽光発電設備(発電容量:約8MW)、カンボジアで操業予定の太陽光発電所(発電容量:約50MW)、の合計で、発電容量約228MWの自社太陽光発電が可能になる。

 ミネベアミツミのタイ・オペレーションは同社の全世界生産高の2割以上を占める重要製造拠点。1980年にアユタヤ工場(アユタヤ県)を設立し、その後急速に拡大を続け、現在では合計10拠点、従業員約約30,000人の規模に拡大し、ベアリング、モーター、センサーなど幅広い製品を手がけている。また、タイに進出している日系企業の中では従業員数で最大規模となり、さまざまな部品等の製造を通じて、現地の雇用創出や従業員の生活環境整備、人材育成など地域社会への貢献に取り組んできた。

■ミネベアミツミのタイ・オペレーションについて
 ミネベアミツミのタイ・オペレーションは全世界の生産高の2割以上を占める重要拠点。1980年にアユタヤ工場(アユタヤ県)を設立し、その後急速に拡大を続け、現在では10拠点、従業員約30,000人の規模に拡大し、バンパイン工場・ロッブリ工場を中心に、ベアリング、モーター、センサーなど幅広い製品を手がけている。また、タイに進出している日系企業の中では従業員数で最大規模となり、さまざまな部品等の製造を通じて、現地の雇用創出や従業員の生活環境整備、人材育成など地域社会への貢献に取り組んできた。

 ミネベアミツミの工場案内

■ミネベアミツミについて
 ミネベアミツミは、世界シェアNo.1製品である、機械の回転をスムーズにするミニチュア・小径ボールベアリング(軸受)や、1直リチウムイオン電池用保護ICなどをはじめとする、超精密加工技術を代表するコア技術を中心に、モーター、センサー、半導体など、様々な機械・電子部品を手がける相合(そうごう)*精密部品メーカーです。当社の超精密技術は、エアコン・掃除機・ドライヤー、ゲーム機などの家電製品、スマートフォン・パソコンなどの情報機器、自動車・航空・宇宙製品、そして医療機器など、幅広い分野で使用され、目に見えないところで皆様の生活をお支えしております。

  • ミネベアミツミ調べ
    ** 相合:「総合」ではなく、「相い合わせる」ことを意味し、自社保有技術を融合、活用して「コア製品」を進化させるとともに、その進化した製品をさらに相合することでさまざまな分野で新たな製品を創出すること。 ニュースリリース
    *リリース内容から一部「ですます調」で表記しています。
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