平田機工、熊本・七城工場の増築部分を前倒しで運用開始

 平田機工(熊本県熊本市)は2月27日、2023年4月より七城(しちじょう)工場(熊本県菊池市)の増築を進めていたが、拡大する需要に対応するため、2月より生産機能の一部を前倒しで運用開始したと発表した。

 平田機工は、2022年5月に発表した中期経営計画(2022~2024年度)の基本方針のひとつに「成長市場でのビジネス拡大」を掲げており、自動車(EV)関連設備事業と半導体関連設備事業への資源の集中による成長を推進している。

 このうち、自動車(EV)関連設備事業については、世界的な脱炭素化に向けたEV市場の拡大を背景に2023年度4月時点で過去最高の受注残高を有しており、今後も受注の拡大が見込まれる。

 こうした高まる需要を確実に取り込むためには、生産能力の拡大は必須の課題であり、今回の七城工場の増築による生産能力拡大がこれに寄与すると期待している。

 また、従来、熊本東工場と七城工場に分散していた熊本第二事業部(自動車(EV・内燃系)関連生産設備の一部を担当)の拠点を七城工場に集約することで、同事業部の業務効率・生産効率の向上を図る。 (100名超の従業員が七城工場に移動する)

 なお、先に開示した内燃系自動車関連設備案件(受注額約130億円=2024年2月6日開示)についても.一部を七城工場で生産予定。

熊本第二事業部の七城工場集約に伴い生じる熊本東工場の空スペースは、自動車(EV・内燃系)関連設備の生産スペースとして活用する。

<増築工事概要>
自社で所有する七城工場の敷地の一部に生産建屋と事務所棟を増築するもので、当初、2024年6月の工事完了・稼働開始を予定していた。
<延床面積>
工事前:約 11,000㎡
工事完了後 :約 17,000㎡(+6,000㎡、約55%増)
※ 生産スペースとしては約40%増となる。

 詳細は、ニュースリリース