コマツ、無人ダンプトラック運行システム(AHS)導入台数700台、累計総運搬量75億トンを達成

・自動化・自律化、遠隔操作化の実現を加速

 コマツは3月14日、鉱山向け無人ダンプトラック運行システム(Autonomous Haulage System以下、AHS)が、2024年2月に世界最大級の400トン積載可能ダンプトラック980E-5ATを含む超大型自動運転ダンプトラックの累計導入台数が700台を超えたと発表した。

 AHSは、コマツが2008年に業界で初めて商用導入して以来、世界5か国23カ所の鉱山で700台が導入され、累計総運搬量は2024年2月末までに75億トンを達成した。累計700台目は2024年2月にグレンコア社のLomas Bayas銅鉱山(チリ)で稼働を開始した。この鉱山は、チリでコマツAHSが導入された8番目の鉱山となる。

 コマツのAHSは2008年の商用導入以来、稼働環境の異なる鉱山現場で稼働実績を蓄積し、世界各国の資源大手よりその安全性・生産性に対して高い評価を得てきた。地形や天候が異なるさまざまな鉱山に対応しつつ、有人稼働ダンプトラックに対し格段に高い安全性を達成するとともに、生産性では、積込・運搬作業で15%以上のコスト削減効果が実証されている。さらに、最適運転制御によって急加速・急ハンドルを低減することで、タイヤ寿命が40%改善する効果も実証されており、環境負荷低減の観点でも顧客に大きな価値を提供してきた。コマツはAHSを、顧客が目指す鉱山の安全性向上、GHG削減の達成に貢献するための重要なソリューションの一つと位置付けており、引き続き顧客の現場における安全性・生産性・環境性の更なる向上に貢献していく。

 コマツは中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」 に掲げている、ダントツバリュー(収益向上とESG課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指す。

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