コマツ、「第21回企業フィランソロピー大賞」を受賞

 コマツは、公益社団法人日本フィランソロピー協会が主催する「第21回企業フィランソロピー大賞」において、コマツの社会貢献活動のひとつである「対人地雷処理とコミュニティ開発支援」の取り組みが評価され、大賞を受賞し、3月1日、学士会館(東京都千代田区)で贈呈式が行われたと発表した。

 コマツは、建設・鉱山機械メーカーのノウハウを活かし、カンボジアを中心とする対人地雷の被害に苦しむ地域において、2008年から認定特定非営利活動法人日本地雷処理を支援する会(JMAS)と共に、地雷処理から復興までのコミュニティ開発を目的として活動してきた。

 無償貸与している対人地雷除去機や建設機械を使用したこの活動はアンゴラやラオスまで拡大し、これまでの累計処理面積は5,000ha以上となった。また、除去後の土地は農地や道路として利用できるよう修復・改良し、米の収穫量倍増にも貢献している。安全になった土地に住民が戻ったあとには次世代育成が重要だという観点から小学校の新設・建替を行い、その数はカンボジアだけで10校となった。近年、これらの小学校卒業生から大学進学を目指す若者も現れ、2023年度より奨学金制度をスタートしている。

 今回の大賞受賞は、地雷除去活動のみに留まらず、地域再生に向け果敢にかつ地道に歩む姿勢を評価されたもの。

 地雷が埋められた危険な土地から安全で安心して暮らせる土地へ、そして道路や小学校の建設によってさらに付加価値が高められた土地へ。今後も事業活動を通じた支援により、地域社会全体の自律的な復興に寄与する活動を進めていく。

 コマツは中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」 に掲げている、ダントツバリュー(収益向上とESG課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していく。

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