㈱トクヤマ(東京都千代田区)と同社 100%出資子会社の ㈱エイアンドティー(神奈川県藤沢市、以下、A&T)は、2月6日、主に血液中の電解質濃度測定に利用される分析装置(以下、電解質分析装置) に必要な電極について、湘南サイトに専用の新棟を建設すると発表した。この設備投資により、 電極の安定生産、品質向上、歩留まり改善および生産能力の向上を見込んでいる。
A&T の電解質分析装置は、自社製のほか、国内・海外の大手臨床検査装置メーカーの大型分析装置に組み込まれるモジュールとして OEM 供給を行っており、世界屈指のシェア を誇る。電極は電解質分析装置に組み込まれ、血液中の電解質濃度を測定するイオンセンサーとして利用され、プリンターのインクのように定期的に交換が必要な消耗品となっ ている。昨今、中国など海外における検査需要の拡大を受け、老朽化した設備を更新し、 湘南サイト内に新棟を建設することで、生産能力を従来比、約 1.5 倍に向上させる計画。
トクヤマグループは、中期経営計画 2025 で掲げる事業ポートフォリオの転換を加速させており、健康分野の収益拡大にむけ、着実に生産体制の構築・整備を実施していく。
<湘南サイト 新棟建設計画の概要>
所在地:神奈川県藤沢市遠藤 2023-1
構造:S 鉄骨造3階建て
延べ床面積 : 約 1,700 m²
スケジュール:2024 年 4 月着工、2025 年 8 月生産開始予定
製造製品:電解質分析装置向け電極