千代田化工、産業分野におけるロボティクスと AI 活用に向け センシンロボティクス社との協業を加速

 千代田化工建設は2月6日、ドローン等のロボティ クス技術、AI、XR 等を活用した業務ソリューション開発を行うスタートアップであるセンシンロボティクス(東京都品川区)との産業分野における業務効率化と高度化に向けた協業のさらなる加速を目的として、センシンロボティクス社の 発行する株式を既存株主から取得することを合意する株式譲渡契約を締結したと発表した。

 千代田化工建設では、2023 年 1 月に運転(Operation)及び保全(Maintenance)向けソリューション提供の専門部を 設立し(1)、 グループ会社である千代田エクスワンエンジニアリングとともに、 国内外顧客の O&M 業務の変革をサイバーとフィジカル両面から支援するソリューション plantOS(2)の提供を進めている。協業の加速により、センシンロボティクス社がインフラ保全領域で磨いてきた技術力を融合、ロ ボットやドローンを使ってタイムリーにデータ収集し千代田化工建設の 3D デジタルツインプラットフォーム(*3)へ集約、 AI などの最新技術を用いて洞察を導き出し、新たな価値を生み出すソリューションを共創する。

 プラント操業の現場において、少人化がもたらす深刻な人手不足の中、老朽化する設備の健全性を維持するには、日常点検の質と頻度を上げることが重要であり、自動巡回型のドローンやローバー型ロボットの 導入やそこで取得されるデータの利活用による業務の効率化・高度化は近い将来必要不可欠となっていくものと思われる。一方、先進技術の導入、活用には専門の知識が求められる。継続的なメンテナンスなど、初期投資以外 にも多くの運用コストがかかり、新技術や製品は、継続的かつ頻繁に更新されるため、すべての事業者が容易に導入できるものではない。

 これら課題に対し千代田化工建設は、千代田グループとしての現場(フィジカル)も含めた総合力と、特定ベンダーに偏らない中立の立場を活かした plantOS™の様々なソリューションに、センシンロボティクス社の技術力を融合 し、持続可能で安心安全な企業活動を目指す、ビジネスセイフティーのご提供を目指す。

 なお、センシンロボティクス社への出資及び協業は、千代田化工建設のオープンイノベーション活動の一環であり、千代田化工建設 として手掛けるスタートアップ投資の初案件となる。今後、センシンロボティクス社とは協業の加速に係る基本合意書を締結する予定であり、公表すべき事 項が生じた場合には速やかに開示する。

*1 千代田グループ企業合併及び当社組織改編のお知らせ (221227R2.pdf (chiyodacorp.com) *2 plantOS TM サービス提供の開始について(230904.pdf (chiyodacorp.com))

*3 3D デジタルツインプラットフォームに関する Visionaize 社との協業覚書締結について(230214_2.pdf (chiyodacorp.com))

■各社コメント
・株式会社センシンロボティクス 代表取締役社長 CEO 北村 卓也氏 :ライフラインそのものである産業インフラ/社会インフラの国内外の喫緊の課題に対して、デジタル技術で挑 戦するソフトウェアカンパニーとして、本共創を通じて千代田化工建設の持つ高度な技術やナレッジに付加 価値を提供することで、エンジニアリング事業の更なる高度化、そしてより豊かでサステイナブルな未来の 実現に貢献していきます。

・千代田化工建設株式会社 O&M-X ソリューション事業部 米山 徹:ドローンやロボットの分野は、センシングや AI 技術を含め、様々な革新的テクノロジーの集大成です。セン シンロボティクス社の開発した SENSYN CORE は、共通利用できる様々な API を備えており、当社の plantOS プラットフォームと組み合わせることでソリューション開発を加速し、最新テクノロジーをいち早く当社のお客様へ提供したいと考えています。

<センシンロボティスクス社の概要>

会社名:株式会社センシンロボティクス

設立日:2015 年 10 月 1 日

事業内容:ロボティクス技術、AI、XR 等を活用した業務ソリューション 開発

所在地:東京都品川区大井一丁目 28 番 1 号 住友不動産大井町 駅前ビル 4 階

代表者:
北村 卓也(代表取締役社長 CEO)

Web URL:https://www.sensyn-robotics.com/

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