・新たにレトルト釜を組み合わせた業界初「ハイブリッド殺菌方式」の導入で事業領域を拡大
㈱ソディックは1月30日、韓国の食品産業大手の HARIM GROUP(全北広域市益山[イクサン]市)より、無菌包装米飯製造システムを受注したと発表した。
同ラインは、新たに無菌包装米飯製造システムにレトルト釜を組み合わせた業界初の「ハイブリッド殺菌方式」で、受注金額は約 20 億円、生産能力は毎時 9,000 食となっている。
2024 年 12 月に同社の益山道系工場(全北益山市)に製造ラインを設置、翌年 3 月に稼働開始される予定。なお、ソディック無菌包装米飯製造システムの受注はこれで国内、海外含め 15 ライン目となる。2017 年から開始した無菌米飯設備の販売強化により、これまで製麺設備の分野が主体だった韓国での食品機械事業の売上げをさらに伸ばしていく計画。
受注先である HARIM GROUP は、韓国の食品産業を代表する企業で、1978 年の創業以来、第一次産業である農業を第二次、第三次産業へと拡大、農場・工場・市場を統合した高価値を生み出すアグリビジネスを幅広く展開し大きく成長を遂げている。
今回受注したのは同社の益山道系工場 (全北益山市) に新設される無菌包装米飯製造システムで、 米の浸漬から炊飯、充填、レトルト殺菌までの工程を当社の全自動システムで行います。同製造システムの各装置は、ソディックの国内主力生産拠点である石川県の加賀事業所内食品機械工場で生産。全長約 100m にも及ぶフルラインでの稼働試験を実施後、ユニット毎に分けて輸送、現地にて再度ラインの組み立てを行い試運転、本生産となる。
ソディックの食品機械事業部では、 これまで製造・販売してきた無菌包装米飯製造システムに、 蒸らし工程にレトルト釜を採用した「ハイブリッド殺菌方式」を新しくラインアップ。レトルト釜を加えることで、常温での長期間保存性などに優れた商品を提供することが可能となる。従来型の方式から領域を広げたことで、国内・海外で多様化・拡大する包装米飯設備の需要に対応していく。
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