・EVを中心とする自動車分野への供給能力を増強
三協立山は1月11日、三協マテリアル社新湊東工場を拡張するとともに、新たな押出ラインの増設を決定したと発表した。
三協立山は、長期ビジョン「VISION2030※1」の達成に向けて、マテリアル事業の成長に注力してきた。今回の押出ライン増設は、中長期で成長が見込まれるEV市場に向けたアルミ形材の供給能力増強を目的としている。
三協マテリアル社 新湊東工場は、大型形材に特化したアルミニウム押出形材を製造する押出工場。新たな押出ラインの増設により自動車のEV化・他のアルミ需要の拡大に対応していく。
今回増築する工場屋根にはPPA※2モデルによる太陽光発電システムを設置し、発電した電力は同工場内で使用するなど、三協立山が目指すサステナビリティにも寄与していく。
※1.三協立山「VISION2030および中期経営計画」…https://www.st-grp.co.jp/ir/midterm_plan.html
※2.「Power Purchase Agreement(電力販売契約)」の略称で、施設所有者が提供する屋根などのスペースに太陽光発電設備の所有、管理を行う会社(PPA事業者)が設置した太陽光発電システムで発電された電力をその施設の電力使用者へ有償提供する仕組み。
<押出ライン増設に伴う増築工事概要>
工場名:三協立山株式会社 三協マテリアル社 新湊東工場
所在地:富山県射水市新堀28-1
投資予定額 約120億円
建築面積:増築分 12,862㎡(工場全体26,566㎡)
構造・規模 鉄骨造:地上2階
着工予定:2024年7月1日
竣工予定:2025年10月31日
製造品目:アルミニウム押出形材
生産能力:約1,000t/月
押出機:1台(5,500US t)
太陽光発電システム 増築部分の屋根上に約7,000㎡のパネルを設置、パネル出力約1MW
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