新春を迎え謹んでお慶びを申し上げます。会員各社ならびに関係省庁、関係団体の皆様には平素より、日本建設機械工業会の活動に格別のご支援とご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も工業会の設立理念である「調和と発展による世界への貢献」ならびに「共生と競争」のもと、工業会の活動の変革・発信を通じ、社会の持続的発展に貢献して参りたいという思いを新たにしております。
昨年10月には訪日外国人観光客がコロナ禍前を超えるなど、ようやく以前の生活に戻りつつあると実感された方も多かったのではないかと思います。当工業会におきましても、通常総会や賀詞交歓会に加え、4年ぶりに会員研修会を開催するなど、事業の再開に加え、久しぶりの会員間の交流に嬉しさを覚えました。
こうした中、建設機械の市場動向に目を転じますと、当工業会が公表した需要予測では、令和5年度(2023年度)の需要は、国内、輸出とも増加し、前年度比5%増の3兆1,921億円と3年連続の過去最高値を見込んでおります。また、令和6年度(2024年度)におきましても、国内、輸出ともに堅調に推移する予測となっており、更なる記録の更新が期待されるところです。
この数年の好調の背景には、アフターコロナによる経済活動の再開・活発化や、停滞していた部品・部材の納品の改善、船舶需給の緩和などの影響が考えられますが、他方で、為替水準の急激な変動や、ロシア・ウクライナ紛争、イスラエル・中東情勢など直面する懸念材料も山積しております。
また、中長期的にもGX対応、DX対応、国際的な環境規制強化、サプライチェーンの不安定化、人材の確保・育成、取引適正化、物流の2024年問題など課題も数多くあるため、担当の委員会・部会を中心に業界を挙げ検討を行い、関係省庁への働きかけを含め実行に移しています。
我々工業会の使命は世界のインフラを担う日本の建設機械産業を支えることでありますが、従前に増して、上記の課題に対し積極的に取り組んでまいりますので、ご支援・ご協力の程よろしくお願いいたします。
最後になりますが、令和6年が皆様にとって安全で素晴らしい一年となりますように祈念いたしまして年頭のご挨拶とさせて頂きます。
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