安川電機、自律性を備えた次世代ロボットMOTOMAN NEXT シリーズの販売開始、ロボット業界で初

・ロボットによる社会課題へのソリューションを目指す自動化オープンプラットフォーム

 ㈱安川電機は11月29日、ロボット自身が周りの環境に適応しながら判断する自律性を持った次世代ロボット 「MOTOMAN NEXTシリーズ(可搬質量4kg、7kg、10kg、20kg、35kgの5機種のラインアップ)」を販売開始したと発表した。

 「新たな産業自動化革命の実現」に向け、ロボットやサーボなどメカトロニクス製品による工場などの自動化ソリューションにデジタルデータの活用を加えたソリューションコンセプト「i3-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」を2017年に提唱し、その具現化に向けた製品開発を加速している。そして、そのキーコンポーネントの一つとして、産業用ロボットの業界で初めて*、ロボット自身が周りの環境に適応しながら判断する自律性を持った次世代ロボット 「MOTOMAN NEXTシリーズ(可搬質量4kg、7kg、10kg、20kg、35kgの5機種のラインアップ)」を販売開始した。
*:安川電機調べ 大手ロボットメーカー対象

■製品化のねらい
 安川電機は1977年に日本初の全電気式産業用ロボットを開発して以来、自動車産業を中心とした活用、3C/3品市場など適用市場の拡大、そしてバイオメディカルロボットや人協働ロボットなど用途最適のマニピュレータの高機能化のように時代ごとに求められる成長産業へ安川電機のロボット事業を拡大してきた。
 今日に至るまで産業用ロボットの導入台数は、ロボットの動作速度や可搬質量の基本性能の向上、応用技術の進化などにより拡大し続けている。一方、不確定なモノの状態・形状・大きさのバラツキ、作業順序の変更や割込みが存在するような作業など、人が判断を行い作業している「未自動化領域」はまだ多く残っている。
 このような「未自動化領域」の自動化へ挑むロボット:MOTOMAN NEXTシリーズは、ロボット自身が状況を把握し、自ら判断・計画しながら、最適な方法で作業を完結させる。また、顧客やパートナーの知見を組み込み、ソリューションを創り上げることができるオープンプラットフォームを提供する。顧客、パートナーとの協創により自動化を加速し、FA分野を始め、食品・物流・農業といった産業における労働力不足などの社会的課題の解決につなげていく。

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