㈱神戸製鋼所は11月17日、日揮グローバルから、マレーシア国に新規設置される浮体式液化天然ガス生産プラント(FLNG)向けに、マイクロチャネル熱交換器(製品名:DCHE、Diffusion-bonded Compact Heat Exchanger)を受注したと発表した。
神戸製鋼のDCHEは、50年以上にわたる熱交換器の設計・製造に関する知見を活かし、2012年に製品化した。特長は、ステンレスのプレートに幅1~2mmの微細な流路を加工・積層し、拡散接合※1をすることで、一般的なシェル&チューブ構造(2重管式)のものと比較し、広い伝熱面積(約1,000m2/m3)、コンパクト性(約1/10サイズ)と超高圧への耐性(100MPa)を有している点。その特長から水素ステーション向けの熱交換器として、世界で高いシェアを有しているが、今回、FLNG用途として、大型プラント向けDCHEを受注した。神戸製鋼は今後も洋上浮体式設備向けにDCHEの拡販を進めていく。
※1:拡散接合:溶接など接合方法の一種。材料同士を密着させ、高温で加熱しながら加圧する事で、原子レベルで結びつける接合方法。一般的な溶接とは違い母材を溶かす事なく接合するため、微細な流路や複雑な三次元構造体の接合に適する。
コメントを投稿するにはログインしてください。