千代田化工建設は11月17日、三菱ガス化学(以下、MGC)より、新潟 CCUS(*1) ハブ&クラスター構想事業化に関する調査を受注したと発表した。
業務は、石油資源開発、MGC、東北電力、北越コーポレーションならびに㈱野村総合研究所の5社(以下、参加 5 社)が、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構 (JOGMEC)の令和 5 年度「先進的 CCS 事業の実施に係る調査」に関する委託調査業務の公募におい て、共同で受託した東新潟地域における CCS 事業性調査(以下、本調査)に関連し、MGC より千代田化工建設が CCUS ハブ&クラスター構想事業化に関する調査を受託し、実施するもの。
調査は、2023 年 3 月に新潟県が公表した「新潟カーボンニュートラル拠点開発・基盤整備戦略」の対象 エリアである東新潟地域において、2030年までの CCS 事業の開始を目指し、既設の化学工場、製紙工 場や火力発電所から排出される CO2 の分離・回収、CO2 の圧入・貯留地点、およびこれらを結ぶ輸送パ イプラインに係るコスト試算を含めた検討を参加 5 社で実施するもので、そのうち、千代田化工建設は昨年度に引き続き、MGC が計画する、CO2 排出源の一つともなる水蒸気改質法による水素製造装置(以下、SMR(*2) )建設に向けた設備検討を実施する。
千代田化工建設は、国内で製油所向けに建設された大規模SMRの半数以上の建設実績を有しており、2030 年断面に向けての低炭素化における現実的な手法の一つとして、SMR に CO2 分離回収装置を付加することで製造されるブルー水素の供給計画に積極的に関与していく。
また、千代田化工建設は総合エンジニアリング会社として、カーボンニュートラル社会の実現に向け、関連する各種検討業務、EPC のみならず、自社での技術開発等、多方面から事業に取り組んでいる。これらの事業を通じて、千代田化工建設の経営理念である「エネルギーと環境の調和」を目指して、持続可能な社会の発展に貢献していく。
注) *1:Carbon Capture, Utilization and Storage(CO2 の回収・有効利用・貯留)の略。
注) *2:Steam Methane Reformer の略。
ニュースリリース
*リリース内容から「ですます調」で表記しています。