井関農機が11月14日に発表した2023年12月期第3四半期累計(1〜9月)連結業績によると、売上高は、前年同期比7,582百万円増加し、132,977百万円(前年同期比6.0%増加)となった。
国内売上高は前年同期比1,416百万円増加の86,516百万円(前年同期比1.7%増加)となった。農機製品は価格改定実施に伴う4月以降の反動減などにより減少となった。一方で、収支構造改革の柱である補修用部品及び修理整備等のメンテナンス収入や施設工事の伸長により、国内 売上高全体では増加となった。
海外売上高は前年同期比6,165百万円増加の46,461百万円(前年同期比15.3%増加)となった。北米はコンパクトトラクタ市場の調整局面が継続し減少となった。欧州は値上げ後も小売店の需要が堅調に推移したことに加え、前年下期よりIseki-Maschinen GmbHを連結子会社化し たこともあり増加となった。アジアでは中国向け生産用部品の出荷増により増加した。
営業利益は前年同期比454百万円増加の3,614百万円(前年同期比14.4%増加)となった。売上増による売上総利益の増加に加え、価格改定効果などにより増加となった。経常利益は前年同期比9百万円減少の3,873百万円(前年同期比0.2%減少)となった。税金等調整前四半期純利益は前年同期比689百万円減少の3,746百万円(前年同期比15.5%減少) となった。前年同期に計上したIseki-Maschinen GmbHの連結子会社化による段階取得に係る 差益及び負ののれん発生益の剥落などにより減少した。親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比1,402百万円減少の2,079百万円(前年同期 比40.3%減少)となった。
■商品別の売上状況
〔国内〕
整地用機械(トラクタ、耕うん機など)は17,048百万円(前年同期比6.1%減少)、栽培用機械 (田植機、野菜移植機)は5,969百万円(前年同期比8.6%減少)、収穫調製用機械(コンバインな ど)は11,387百万円(前年同期比0.5%減少)、作業機・補修用部品・修理収入は32,375百万円 (前年同期比2.3%増加)、その他農業関連(施設工事など)は19,735百万円(前年同期比13.8%増加)となった。
〔海外〕 整地用機械(トラクタ、芝刈機など)は32,710百万円(前年同期比7.4%増加)、栽培用機械(田植機など)は1,609百万円(前年同期比28.4%増加)、収穫調製用機械(コンバインなど)は1,310 百万円(前年同期比28.4%減少)、作業機・補修用部品・修理収入は5,017百万円(前年同期比 49.7%増加)、その他農業関連は5,814百万円(前年同期比71.2%増加)となった。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2023年12月期通期の業績予想については、第3四半期連結累計期間の実績及び足許の状況等を踏まえ、前回発表予想(2023年2月14日)から修正した。
売上高169,000百万円(前期比1.4%増)、営業利益2,500百万円(同29.3%減)、経常利益2,300百万円(同38.9%減)、親会社株主に帰属する純利益500百万円(同87.9%減)。
業績予想における通期平均為替レートは、対米ドル=139.8円、対 ユーロ=148.3円を見込んでいる。