・安全性と効率を向上させるエレメントエナジー社の次世代エナジーストレージ技術を、三菱重工製品・技術と融合
・三菱重工グループの技術とサプライチェーンを強化し、電力需要家にとって経済的合理性のある電源システムを供給
三菱重工業は11月15日、米国統括拠点である米国三菱重工業(MHIA:Mitsubishi Heavy Industries America, Inc.)を通じ、次世代のエナジーストレージ技術を有する米国のスタートアップ企業・エレメントエナジー社(Element Energy, Inc.、本社:カリフォルニア州)に出資したと発表した。併せて、三菱重工の製品・技術とエレメントエナジー社の製品・技術を融合し、ビハインド・ザ・メーター(注)向けに経済的合理性のある電源システムの提供を目指すMOU(Memorandum of Understanding:覚書)を締結した。
2019年に米国シリコンバレーで設立されたエレメントエナジー社は、独自のハードウェアと制御アルゴリズムを開発し、新品および中古蓄電池の安全性と使用効率の向上に取り組んでいる。現在、米国で技術検証のパイロットプロジェクトを進めており、2024年初頭にコミッショニングを完了する予定。パイロットプロジェクトを通じて必要なデータを取得し、UL認証規格(UL9540,1974)を取得の上、商用化を進める計画。
2040年にカーボンニュートラルの実現を目指す三菱重工グループは、革新的技術を有するさまざまなパートナーへの資本参加や協業を行いながら、脱炭素社会実現に貢献する事業構築に取り組んでいる。今回の出資を通じ、三菱重工グループが有する技術とサプライチェーンを強化し、世界中の電力需要家に経済的合理性のある電源システムソリューションを提供することで、エネルギー価格の上昇と変動といった顧客の課題解決に貢献していく。
(注)電力メーターから需要家側である電力を消費する設備領域のことで、主に太陽光パネル、蓄電池、自家用発電機などの設備が含まれる。
■エレメントエナジー社について
カリフォルニア州メンローパークに本社を置くエレメントエナジー社は、次世代のエナジーストレージ技術を有する企業。同社は、独自のハードウェアおよびソフトウェアアルゴリズムを使用して、大規模な蓄電池システムの安全性および経済性を向上させている。同社は、独自技術を新品および中古蓄電池に適用することでEVアプリケーションに対して幅広くソリューションを提供することを目指している。同社の株主には、世界的に有名な再生可能エネルギー技術サプライヤー、アセットオーナー、開発者、投資家が含まれている。エレメントエナジー社の詳細については、ElementEnergy.com
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