タクマ、新東海製紙・島田工場向け
エネルギープラントの建設工事を受注

 ㈱タクマは9月27日、新東海製紙(静岡県島田市)より、製紙系廃棄物と木質バイオマス燃料・RPF(※1)を混焼し、同社島田工場にエネルギーを供給するプラントの建設工事を受注したと発表した。

■事業の概要
 新東海製紙は、2016年に特種東海製紙と日本製紙の提携により特種東海製紙の島田工場を分社化し誕生した、段ボール原紙やクラフト紙などを主力製品とする製紙会社。同事業は一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)の省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業(※2)の対象事業で、老朽化が進む同工場内の既存ボイラについて、製造時に発生する製紙系廃棄物と、木質バイオマスチップやRPFといった非化石エネルギーを使用するボイラに更新し、蒸発量を増加させ安定的にエネルギーを供給するとともに、重油使用量と購入電力の削減による省エネルギー化、CO2の削減を図る。

 タクマが2017年に同工場へ納入したバイオマス・RPF混焼発電プラントの安定稼働の実績に加え、国内外合わせて640基以上のバイオマスプラント、120基以上の産業廃棄物処理プラント(うち、製紙系廃棄物処理プラントは21基)の豊富な納入実績を有し、多様な燃料の燃焼に対応可能なタクマのプラントが評価され、受注に至った。

■タクマの今後の取り組みについて
 タクマは今後も、同事業のような製紙系廃棄物やバイオマス、RPFといった様々な非化石エネルギーを有効活用するプラントを提供し、顧客の省エネルギー化やCO2削減の取り組みに貢献することで、ESG課題(※3)で掲げる気候変動対策への貢献、資源・環境保全、お客様・地域との信頼関係の強化を図り、持続可能な社会の形成を目指している。

(※1) RPF(Refuse Paper & Plastic Fuel)
古紙や廃プラスチック類を原料とする固形燃料

(※2)省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業

 工場・事業場において、省エネ性能の高い機器や非化石エネルギーへの転換にも資する先進的な設備の導入に要する経費の一部を補助する事業。(執行団体:一般社団法人環境共創イニシアチブ)
https://sii.or.jp/

(※3)当社のESGへの取り組みについて
https://www.takuma.co.jp/esg/

製品・サービス紹介「バイオマス発電プラント」
https://www.takuma.co.jp/product/energy/biomass/

<概要>
発注者:新東海製紙株式会社
建設場所:静岡県島田市向島町4379番地(同社島田工場)
設備概要:エネルギープラント(ボイラ蒸発量:70t/h級)
用途:工場内で使用する蒸気の供給
処理物、燃料
製紙系廃棄物、木質バイオマスチップ、RPF
契約期間:2023年7月~2027年1月(竣工予定)

 ニュースリリース