日立建機、建設現場におけるゼロエミッション化を促進するための体制を強化

・オープンイノベーションを推進し、アジャイル手法で建設現場の電動化ビジネスモデル構築をめざす

 日立建機は9月21日、建設現場のゼロエミッション化に向けた取り組みを推進するため、10 月1 日付で新事業創生ユニット内に新組織「ゼロエミッションビジネスモデル構築プロジェクト」を立ち上げると発表した。今後、新組織を中心にオープンイノベーションを推進し、アジャイル手法で建設現場の電動化およびそのビジネスモデル構築の各種取り組みを推進していく。

 日立建機グループは、新車販売のほか、部品・サービス、レンタル、中古車、再生事業といったバリューチェーン事業の強化にも注力している。デジタル・通信技術を活用して、適切なタイミングでメンテナンスや部品交換を行うことにより、機械の安定稼働に貢献している。結果的には、機械の長寿命化や良質な中古車の創出につながり、ひいては全世界的なサーキュラーエコノミーにもつながる取り組みを行っている。

 また、昨今、グローバルで 削減の取り組みが進む中、顧客の現場のゼロエミッション化も急務とされている。現在、日立建機グループでは、建設業に関わる環境規制が世界的に厳しく、顧客のニーズも高い欧州市場向けに、バッテリー駆動式の油圧ショベルを 機種、製品ラインアップとして取り揃えている。

 建設現場でのゼロエミッションを実現するためには、建設機械の電動化のみならず、その充電設備などのインフラ整備および効率的な運用を行う必要がある。現在、系統電源からの給電システムや可搬式の充電装置、バッテリーの標準化など、さまざまな企業が開発に取り組んでいる。

 日立建機は今後、世界中のさまざまなビジネスパートナーと連携し、短期間で研究・検証・改善をアジャイル推進する組織として「ゼロエミッションビジネスモデル構築プロジェクト」を新設した。

■プロジェクトの内容

1.電動化建機を含む建設現場全体のゼロエミッション化に向けたビジネスモデル構築と事業推進

2.国内にオープンイノベーション研究施設を計画

3.グローバル規模での電動化建機の市場ニーズ調査および普及促進

4.事業拡大のためのビジネスパートナー選定、そのビジネスパートナーとの価値共創

5.上記を実現するための人財強化(社内外の人財を活用)

 これらの取り組みを通じて、日立建機グループは、来たるゼロエミッション社会の実現のために、さまざまなビジネスパートナーとオープンイノベーションを推進する。そして、今後も、「真のソリューションプロバイダー」として顧客の課題の解決に取り組んでいく。

■日立建機について
 日立建機は、油圧ショベル、ホイールローダ、道路機械、鉱山機械などの開発・製造・販売・サービスの事業をグローバルで展開している建設機械メーカー。新車販売事業に加えて、部品・サービス、再生(部品・本体)、レンタル、中古車の「バリューチェーン事業」を拡大し、革新的なソリューションを顧客に提供する真のソリューションプロバイダーとして、顧客と共に成長をめざす。世界に約25,000人の従業員を擁し、2022年度(2023年3月期)の連結売上収益は1兆2,795億円、海外売上収益比率は82%。

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