ファナックは9月15日 、2023年8月に累計で100万台の産業用ロボットの出荷に到達したと発表した。
1977年に円筒座標型のロボット「FANUC ROBOT MODEL 1」を開発し、量産を開始した。自動車の車体組立ラインに多数導入された「FANUC ROBOT S-MODEL 420」を経て、2000年には従来機から信頼性、動作性能、コストパフォーマンスを大幅に向上した「FANUC Robot R-2000iA」を開発した。
この間に広範囲な適用分野で自動化を推進するため、中小型のアーク溶接用ロボットのARC Mateシリーズ、加工機械に直接設置できるような小型ロボットのLR Mateシリーズ、また搬送用ロボットとしてM-710iシリーズ、M-410iシリーズ、M-900iシリーズなど、主要シリーズの開発を行った。さらに世界最大の可搬質量を有するM-2000iAシリーズ、組立や高速ピッキング用にスカラロボットやパラレルリンクロボットなど、顧客の要望に応える機種も開発し、ラインナップを拡充してきた。そして初号機を出荷してから40年の2017年、累計生産台数50万台を達成した。
近年では、自動化需要のすそ野の広がりに応えるために、CRシリーズやCRXシリーズの協働ロボットも追加した。
同時に、顧客が使う限り保守を続ける生涯保守を掲げ、世界各地にサービス拠点を展開し、サポートの拡充も進めてきた。
高い信頼性、性能、サポートのもとに、多くの顧客にFANUC Robotが愛用され、特にこの数年は過去に例のない所要の増加に対して、供給責任を果たすため全社をあげて増産に取り組んできた。その取組みの成果もあり、初号機を出荷してから46年で、累計生産台数100万台を達成するに至った。
ロボットの適用分野は広がっており、今後も所要は大きく伸びることが期待される。ファナックでは顧客の自動化をサポートするために、品質、性能、供給能力の更なる向上を図っていくとしている。
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