ナストーア、インライン BA 付き自動造管ラインの導入

 日本冶金工業のグループ会社でステンレス鋼溶接管、高機能材溶接管を製造・販売する、ナストーア(東京都中央区)は9月13日、茅ケ崎製造所(神奈川県茅ケ崎市萩園)にインライン BA(※) 付き自動造管ラインを導入すると発表した。
(※) BA:Bright Annealing(光輝焼鈍)の頭文字

1.インライン BA 付き自動造管ラインの概要
 水素ガス雰囲気での熱処理が可能となる光輝焼鈍炉(BA)及び、溶接部冷間加工装置をライン内に有した連続自動造管機。

2. 導入の目的
 高機能材溶接管(ニッケル合金、スーパーオーステナイト系ステンレス鋼、二相ステンレス鋼等)の競争力強化

▪納期短縮効果 : 15 日~30 日の短縮
▪対応サイズ:外径Φ12~38.1mm、肉厚0.5~3.3mm、⾧さ 2.5~14.5m
▪対象材質:ニッケル合金、二相ステンレス鋼、オーステナイトステンレス鋼 等
▪納期短縮効果 : 15 日~30 日の短縮
▪生産能力の増強:対応サイズの生産量増
▪製造可能範囲の拡大:小径(Φ12.0~17.2mm)、厚肉(3.1~3.3mm)、⾧尺対応(12.1m~14.5m)
▪品質の向上(酸化が発生しない利点有り)
▪CO 2 排出量の削減

3.製品(溶接管)の主な用途
 カーボンニュートラル関連の燃料電池向け、薬品工場用向け等の熱交換器用途が期待される。

4.稼働開始予定
2024 年5 月:
5.投資額
約4億円

 ナストーアは高度化する顧客ニーズへの対応を進めるべく、設備の導入・改造を計画的に進め、生産基盤の維持・強化を図っていく。

 ニュースリリース