MHI-MS、日本自動車研究所向けに「ミリ波吸収試験装置」を受注

・豊富な実績を持つ試験装置のインテグレーション技術で自動車開発に貢献

・特異環境試験場建屋内で試験評価を阻害するミリ波レーダー検知を抑制し、自動車の安全性能評価をさらに高精度化

・「高度自動運転車両の試験・検証システム」開発で培ったインテグレーション技術を適用

三菱重工グループの三菱重工機械システム(MHI-MS、神戸市兵庫区)は9月12日、一般財団法人日本自動車研究所(JARI)の自動運転評価拠点(以下、Jtown)内にある特異環境試験場(茨城県つくば市)向けに「ミリ波吸収試験装置」を受注したと発表した。

 JARIが実施した装置の調達に関する公募への応札を経て受注したもので、MHI-MSは今回、特異環境試験場の建屋内構造物に起因し試験評価を阻害する車載ミリ波レーダー検知を抑制する装置の設計、製作、納入、据付および検証を2023年12月末までに実施する予定。

 ミリ波吸収試験装置は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に創設された「グリーンイノベーション基金事業/電動車等省エネ化のための車載コンピューティング・シミュレーション技術の開発」プロジェクトのテーマの1つである「電動車両シミュレーション基盤」の研究開発で使用されるもので、2016年にJARIが設立したJtown内の特異環境試験場に導入されるもの。

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