JFEエンジニアリング、伊勢広域環境組合より 一般廃棄物処理施設の整備運営事業を受注

 JFEエンジニアリング(東京都千代田区)は9月4日、伊勢広域環境組合※1より「伊勢広域環境組合ごみ処理施設整備・運営事業」を受注したと発表した。

 同組合は既存施設の老朽化に伴って、新たにエネルギー回収型廃棄物処理施設(ストーカ方式焼却炉、101.5t/日×2炉)およびマテリアルリサイクル推進施設(34.5t/5h)の建設を計画している。JFEエンジニアリングは本事業の設計・施工と、20.5年間にわたる運営業務をDBO方式※2により一括で受託した。

 新設する焼却施設は、超高温高圧ボイラの採用により、国内の一般廃棄物処理施設としては最高レベルとなる高効率発電を実現する。

 焼却炉にはJFEエンジニアリング独自の「高温空気燃焼技術※3」を発展させた「対向流燃焼方式※4」を採用し、さらに自動運転AIシステム「BRA-ING®※5」を導入することで、幅広いごみ量・ごみ質に対して、燃焼の安定化と発電出力の向上を図る。

 また、AI煙検知システム「Smoke AI※6」をはじめとしたJFEエンジニアリング独自の火災対策技術を導入することで、昨今課題となっているリチウムイオン電池由来の火災を未然に防止する。

 これらに加えて、JFEエンジニアリング横浜本社内の「グローバルリモートセンター※7」より、プラントの遠隔運転監視・操業支援を行うことで、より一層安全で質の高い施設運営を行う。

 JFEエンジニアリングはこれからも廃棄物発電プラントのリーディングカンパニーとして、廃棄物の有効活用によりSDGs(持続可能な開発目標)の達成と社会課題の解決を目指し、顧客のニーズに合わせた最適な技術を提供していく。

※1構成市町は伊勢市、明和町、玉城町、度会町
※2Design=設計、Build=施工、Operate=運転を一括して発注する方式。
※3https://www.jfe-eng.co.jp/products/environment/urb03.html参照
※4https://www.jfe-eng.co.jp/news/2018/20180625.html参照
※5https://www.jfe-eng.co.jp/news/2020/20200727.html参照
※6https://www.jfe-eng.co.jp/news/2021/20211202.html参照
※7https://www.jfe-eng.co.jp/news/2018/20180316.html参照

<事業の概要>
発注者:伊勢広域環境組合
受注者:(代表企業) JFEエンジニアリング株式会社
(構成員) :JFE環境サービス株式会社
メタウォーター株式会社
(協力企業)りんかい日産・山口・中広特定建設工事共同企業体
事業名:ごみ処理施設整備・運営事業
工事場所:三重県伊勢市西豊浜 597 番地1ほか
事業内容:エネルギー回収施設(ストーカ方式、101.5t/日×2炉)、
マテリアルリサイクル推進施設(34.5t/5h)の設計・施工、
20.5年間の施設運営事業
受注金額:476億8720万円(税込み)
工事期間:2023年9月~2027年9月
運営期間:2027年10月~2048年3月

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