神戸天然物化学(神戸市中央区)は 8月 18日、同日開催の取締役会において、出雲第二工場(島根県出雲市)に半導体関連材料およびディスプレイ関連材料の新製造設備を取得することを決議したと発表した。同計画は 2022 年 3 月 17 日付「島根県による立地計画認定および覚書調印について」で開示した「3. 立地計画における主要取得固定資産の概要」のうち、半導体関連材料およびディスプレイ関連材料製造設備に相当するもの。また、上記開示資料で計画していた出雲第一工場の医薬品中間体製造設備の投資計画は製造見込だった医薬中間体の需要予測に変化が生じたため、一旦、中止とした。
現在の機能材料事業分野における既存設備は稼働率が非常に高くなっている一方、外部需要は増加している状況にある。そのような背景のもと機能材料事業分野は既存事業の更なる拡大と高度な 金属不純物管理が求められる新規案件の獲得を目指し、新規工場設備を取得することにした。同投資計画については 2023 年5月 12 日付「2023 年 3 月期決算補足説明資料」で建設費が 20億円程度になる旨、開示していたが、資材の高騰や導入設備の検討を繰り返す中、建設費は 26 億円程度になる見込み。
また、出雲第一工場の医薬品中間体製造設備の投資計画は製造見込だった医薬中間体の需要予測に変化が生じたため、一旦、中止とすることにした。
<エレクトロニクス関連材料向け製造設備の概要(出雲第二工場)>
名称:FP-4 棟
所在地:出雲工場(第二工場) (島根県出雲市長浜町 1372 の 12)
投資額:約 26 億円
建物概要:鉄骨造2階建て
建築面積:640 m2
用途:半導体関連材料およびディスプレイ関連材料の製造
資金調達方法:
竣工予定時期:2025 年 7 月
*新工場の付帯設備として機械棟も新規取得予定。