井関農機が8月9日に発表した2023年12月期第1四半期累計(1〜6月)連結業績によると、売上高は、前年同期比5,670百万円増加し、92,392百万円(前年同期比6.5%増加)となった。国内売上高は前年同期比733百万円増加の58,275百万円(同1.3%増加)となった。農 機製品は価格改定実施に伴う4月以降の反動減や、一部生産遅延により減少となった。一方 で、収支構造改革の柱である補修用部品及び修理整備等のメンテナンス収入や施設工事の伸長に より、国内売上高全体では増加となった。
海外売上高は前年同期比4,937百万円増加の34,116百万円(前年同期比16.9%増加)となった。北米はコンパクトトラクタ市場の調整局面が継続し減少となった。欧州は値上げ後も小売店の需要が堅調に推移したことに加え、前年下期よりIseki-Maschinen GmbHを連結子会社化し たこともあり増加となった。アジアでは前年同期にあった韓国での排出ガス規制に伴う出荷 前寄せの剥落により減少となったが、海外売上高全体では増加となった。
営業利益は前年同期比174百万円増加の2,741百万円(前年同期比6.8%増加)となった。売 上増による売上総利益の増加に加え、価格改定効果などにより増加となった。経常利益は前年同期比325百万円減少の3,003百万円(前年同期比9.8%減少)となった。税金等調整前四半期純利益は前年同期比284百万円減少の2,905百万円(前年同期比8.9%減少)、 親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比639百万円減少の1,939百万円(前年同期比 24.8%減少)となった。
■商品別の売上状況
〔国内〕
整地用機械(トラクタ、耕うん機など)は12,931百万円(前年同期比10.2%減少)、栽培用機械 (田植機、野菜移植機)は5,117百万円(前年同期比7.7%減少)、収穫調製用機械(コンバインな ど)は5,775百万円(前年同期比6.7%増加)、作業機・補修用部品・修理収入は21,460百万円(前 年同期比2.0%増加)、その他農業関連(施設工事など)は12,989百万円(前年同期比16.4%増加) となった。
〔海外〕
整地用機械(トラクタ、芝刈機など)は24,689百万円(前年同期比14.4%増加)、栽培用機械(田
植機など)は1,462百万円(前年同期比18.9%増加)、収穫調製用機械(コンバインなど)は235百万 円(前年同期比87.2%減少)、作業機・補修用部品・修理収入は3,562百万円(前年同期比62.6% 増加)、その他農業関連は4,165百万円(前年同期比77.7%増加)となった。
■連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2023年12月期連結業績見通しは、2月14日公表値(下記)を据え置いた。売上高176,500百万円(前期比5.9%増)、営業利益4,500百万円(同27.3%増)、経常利益4,000百万円(同6.3%増)、親会社株主に帰属する純利益2,600百万円(同36.9%減)。
業績予想における通期平均為替レートは、対米ドル=136.8円(130.0円から変更)、対 ユーロ=146.5円(140.0円から変更)を見込んでいる。(下期想定為替レートは、対米ドル= 140.0円、対ユーロ150.0円)
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