日本鍛圧機械工業会は 8月8日、2023年7月度の鍛圧機械受注実績を発表した。受注総合計は330.8億円と、前年同月比で23.4%増だった。プレス系の輸出が大幅に伸びたが、板金系も伸びており、3か月連続で300億円を超えて比較的好調に推移しているといえる。世界を取り巻く経済環境は、まだまだ不安要素が混在しているが、継続してCNに伴う設備投資が期待される。
機種別によると、プレス系機械が154.6億円で55.2%増となった。超大型プレスが大きく伸びたが、大型プレスも3.0倍となり、小型・中型プレス、油圧プレス、フォーミングはマイナスだった。板金系機械は112.7億円で19.7%増だった。レーザ・プラズマ31.5%増、ブレーキ37.3%増で、パンチングのみ5.9%減となった。
内外別によると、国内は102.2億円、前年同月比1.9%の増であり、金属、一般機械、鉄鋼はプラスとなったが、自動車関連が4.8%減、電気も6.8%減だった。
輸出は165.1億円、前年同月比76.7%の増であり、北米向け2.7倍、東南アジア向け4.2倍、インド向け77.0%増、欧州向け73.2%増と伸びたが、中国向け、韓国・台湾向けはマイナスとなった。