日揮ホールディングスは8月2日、国内EPC事業会社である日揮が、出光興産などが推進する系統用蓄電池事業※向けの蓄電池設備の設置工事を受注したと発表した。
国内では2050年カーボンニュートラル実現に向け、再生可能エネルギーの更なる活用や導入拡大が求められる一方、余剰となる再生可能エネルギーの有効活用や再生可能エネルギーの出力変動の調整が課題となっており、系統用蓄電池は余剰再生可能エネルギーの蓄電や出力変動の調整への活用が期待されている。
受注した工事は、出光興産 など4社が出資する顧客が上記課題の解決、ならびに電力需給の安定化を目的に推進する蓄電池事業向けの蓄電池設備を設置する工事で、出光興産兵庫製油所跡地の蓄電池事業所において、蓄電システム出力15MW、蓄電容量48MWhのリチウムイオン蓄電池を設置するもの。
同事業は、一部資金がプロジェクトファイナンスを活用した事業であり、日揮のこれまでの数多くのプロジェクト遂行実績、ならびに納期を遵守した設備の完工能力が評価され、受注できたものと考えている。
日揮グループは、ニーズの高まりが予想される蓄電池分野について、今後も顧客の事業計画の実現を通じて、電力需給の安定化やカーボンニュートラル実現に貢献していく。
※一般社団法人環境共創イニシアチブ「令和4年度補正再生可能エネルギー導入拡大に資する分散型エネルギーリソース導入支援事業費補助金(系統用蓄電システム・水電解装置導入支援事業)」採択事業。
<受注概要>
契約先:合同会社姫路蓄電所
(出光興産株式会社、株式会社レノバ、長瀬産業株式会社およびSMFLみらいパートナーズ株式会社による特別目的会社)
建設場所:兵庫県姫路市(出光興産株式会社兵庫製油所跡地)
役務内容:蓄電池設備の設計・調達・施工・試運転
納期:2025年9月(予定)
<系統用蓄電所の概要>
所在地:兵庫県姫路市(出光興産株式会社兵庫製油所跡地)
設備該当:系統用蓄電所
蓄電システム出力:15MW
蓄電容量:48MWh
着工時期:2023年8月予定
完工時期:2025年9月予定