㈱牧野フライス製作所が7月31日に発表した2024年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、売上高538億50百万円(前年同期比15.9%増)、営業利益42億66百万円 (同159.8%増)、経常利益58億31百万円(同100.5%増)、純利益45億95百万円(同92.4% 増)となった。
第1四半期の連結受注は581億33百万円(同21.0%減)となった。受注が高水準だった前年同期に比 べ、多くの地域で減少した。景気減速の懸念により、顧客が設備投資を控える動きが前下期から継続。大きく落ち込んだ前四半期に比べては増加した。為替レートが円安で推移したことで受注の円換算額が増加 したことに加え、中国向けの受注が増加した。
<セグメントI (「個別」および国内連結子会社 )>
牧野フライス製作所の国内受注は、前年同期を下回った。好調だった自動車や半導体製造装置の部品加工向けを中心に減少した。第2四半期は、一般産業機械向けで継続している投資や、省人化のための自動化投資などの商談を成約に結びつ け、受注増に努める。
<セグメントII ( MAKINO ASIA PTE LTD )>
アジアの受注は、前年同期を下回った。中国は前年同期に好調だった電気電子部品の金型向けを中心に減少した。新エネルギー車向けの受注は継続。第2四半期も第1四半期と同様の状況が続くと見ている。インドは前年同期を上回った。自動車向けの受注が増加。第2四半期も受注は堅調に推移すると見 ている。
<セグメントIII ( MAKINO INC. ) >
アメリカの受注は前年同期を下回った。好調だった自動車や、半導体製造装置などの部品加工向けを中心に 減少した。景気減速懸念がある中で、顧客の設備投資を控える動きが継続。航空機向けや医療関 連は堅調に推移した。第2四半期は、現在の商談を成約に結びつけられるよう努める。
<セグメントIV ( MAKINO Europe GmbH ) >
ヨーロッパの受注は前年同期を下回った。好調だった半導体製造装置向けを中心に減少した。第2四半期は、航空機向けを中心に受注増に努める。
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2022年11月に発売した大型5軸制御横形マシニングセンタ「a900Z」がこのほど、第53回機械工業デザイン賞IDEA 「最優秀賞(経済産業大臣賞)」を受賞した。また、2023年6月に大型の半導体製造装置部品や各種大型産業機器(真空ポンプ、コンプレッサー、発電機等) 向けに横形マシニングセンタ「a91nx」を発売した。いずれの機械も高い信頼性・生産性を持ち、同社のパレット搬送システムに接続することにより、自動化ライン の構築も可能。加えて、切り屑が蓄積しない構造による切削油等の使用量の抑制、及び同社独自の省エネ技術 「eSTABILIZER」の搭載により、消費電力の削減に貢献する。生産性向上と環境負荷低減を両立するこれら製品の拡販を図る。
■連結業績予想に関する定性的情報
為替 レートが 以下の通り期初想定に比 べ円安に推移したことと、売上の製品構成の変動により、 第1 四半期の営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益が前回の予想を大幅に上回ったため、業績予想を下記の通り修正した。
売上高2,107億円(前期比7.6%減 )、営業利益132億円(同24.2%減 )、経常利益157億30百万円(同21.0%減)、親会社株主に帰属す る当期純利益126億70百万円(同21.2%減)。
米ドル 期初想定為替レート:127円/米ドル 第1四半期の実績為替レート:137円/米ドル ユーロ 期初想定為替レート:138円/ユーロ 第1四半期の実績為替レート:149円/ユーロ。
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