・実測図作成に必要な現場映像を撮影し、業務を大幅に効率化
㈱竹中工務店は7月27日、四足歩行ロボット「Spot」が建設現場内を巡回して撮影した映像を、実測図の作成用データとして用いる実証実験により、業務を効率化できることを確認したと発表した。Spotはこれまで、建設現場巡回、施工状況の遠隔確認と記録、軽量資材の運搬への活用の効果が実証実験で確認されている。今回新たに、鉄建建設とともに「JR 新小岩駅南口駅ビルの新築工事」(発注者:東日本旅客鉄道(株)など、施工:鉄建建設と竹中工務店の JV)で実施した実証実験により、Spotの活用シーンを建設現場における実測図作成の補助業務に拡大できることが分かった。
建設業においては、働き方改革や労働人口減少対策として、労働時間の削減と生産性の向上が喫緊の課題となっている。竹中工務店はこれまで、施工管理業務の省力化を目的として、Spotの建設現場への導入に取り組んできた。
実証実験が行われた「JR 新小岩駅南口駅ビルの新築工事」のような鉄道関連施設をはじめ、新築工事完了後も繰り返し改修・改築が行われてきた施設では、新たな工事に着手するに当たり、過去の改修・改築工事を全て反映した現況の実測図を作成する必要がある。
これまで実測図作成に必要な映像撮影においては、技術者が慎重に作業を行っても建設現場では足元が不安定な為映像がブレる、撮影漏れが生じる、などの理由で撮り直しを強いられ、作成作業上大きな負担となっていた。
今回、階段や不整地においても障害物を回避しながら事前に指示されたルートを自律巡回できるSpotの機能を生かし、頭部に市販のカメラを搭載することにより、ブレや漏れのない映像撮影を行った。これにより、映像撮影に要する時間が最大30%程度削減された。
詳細は、ニュースリリース
コメントを投稿するにはログインしてください。