日揮、陸上養殖商業プラント建設プロジェクトを受注

 日揮ホールディングスは7月21日、国内EPC事業会社である日揮が、FRDジャパンが実施する「閉鎖循環式陸上養殖事業」に係る陸上養殖商業プラント建設プロジェクトを受注したと発表した。

 同事業は、FRDジャパンが千葉県富津市にバクテリアを利用した高度濾過技術により、天然海水を使用せず飼育水を閉鎖循環させながら水質を維持することが可能となる閉鎖循環式陸上養殖商業プラントを建設し、これまで低海水温地域での海上養殖が主であったサーモントラウトを、魚病の侵入リスクを大幅に減少させつつ首都圏に近い内陸部で年間3,500トン規模を生産・販売するもの。

 同プロジェクトの受注に際しては、国内外における日揮グループの産業系プロジェクト、特に、食品・医薬品分野での豊富なプロジェクト遂行実績での知見、ならびFRDジャパンの基本設計思想を適切にプロポーザルへ展開した提案力が評価されたものと考えている。

 日揮グループは、長期経営ビジョン「2040年ビジョン」で新たに掲げたパーパス”Enhancing planetary health”のもと、陸上養殖の普及を通じて海洋資源を保護しながら、人と地球の健やかな未来を創ることに貢献していく。

<受注概要>
契約先:株式会社FRDジャパン(本社:埼玉県さいたま市、代表者:辻洋一・十河哲朗)
建設場所:千葉県富津市
役務内容:陸上養殖商業プラントのプロセス機器、ユーティリティー設備等に係る設計、機材調達、建設工事 (土木工事および排水処理設備工事は除く)
納期:2026年(予定)

<陸上養殖商業プラントの概要>
所在地:千葉県富津市
生産魚種:サーモントラウト
生産量:年間3,500トン規模
着工時期:2023年7月(予定)(開発工事着工)
操業開始時期:2026年(予定)
出荷開始時期:2027年(予定)

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