コマツ、リチウムイオンバッテリー搭載 3トンクラス 新型電動ミニショベルを欧州市場へ導入

・電動化建機の市場形成を目指して

 コマツは7月18日、リチウムイオンバッテリーを搭載した3トンクラスの電動ミニショベルの新機種を欧州市場へ導入すると発表した。電動化市場がまだ形成されていない建設機械において、今回の導入を一つの契機として、2050年のカーボンニュートラル実現へ向けた早期の市場形成を目指す。

 当該機は、2020年に国内市場にレンタル機として導入した3トン電動ミニショベル「PC30E-5」のフルモデルチェンジ機。現行機の排気ガス・排熱ゼロ、低騒音・低振動という特徴はそのままに、今回、鉛バッテリーに替わり、新たにリチウムイオンバッテリーを搭載することで、稼働時間の延長、および車両のコンパクト化と軽量化を実現し、顧客の利便性の向上を図る。

 コマツは2023年度を電動化建機の市場導入元年と位置付けており、今回の3トンクラスのフルモデルチェンジ機の導入はその第一弾。当該機は、今後、国内市場への順次導入も予定している。

 3トンクラスなどの小型クラスは、都市土木や屋内作業といった現場で使用されることが多く、排気ガスゼロ・低騒音といった電動化建機を要望する顧客の声を聞く。当該機の市場導入をきっかけとして小型クラスの電動化市場の形成を目指していく。

コマツは中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」 に掲げている、ダントツバリュー(収益向上とESG課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していく。

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